米VMwareは、「VMware Tanzu」においてクラウド全体でアプリの開発・デリバリ・最適化を行うためのソリューションである「Tanzu Application Platform」の強化および「Tanzu Intelligence Services」の導入を、8月22日(現地時間)に発表した。
Tanzu Application Platformは、開発者のエクスペリエンスをカスタマイズすることで、アプリケーションのデリバリを合理化することが可能であり、今回Tanzu for Kubernetes Operationsの既存機能にプラットフォームエンジニアリングと運用のイノベーションが統合され、企業が世界規模の社内プラットフォームを提供できるようになっている。
今回の拡張にともない、VMware Tanzu Application Engine(ベータ版)にはアプリケーションチームが高可用性、より安全な接続、スケーラビリティといったビジネス要件の要求が可能な、強力な機能が導入されており、Amazon Elastic Kubernetes Service(EKS)、 Tanzu Kubernetes Gridに加えて、Azure Kubernetes Services(AKS)の新しいライフサイクル管理、VMware Tanzu CloudHealthを活用したKubernetes FinOpsのクラスタコストの可視化を通じて、マルチクラウドKubernetesの運用が強化された。また、厳選されたアプリのテンプレートと、サプライチェーンの自動化のセキュリティが拡張されている。
Tanzu Intelligence Servicesは、プラットフォームエンジニアリングとクラウド運用を強化する共通のデータプラットフォームを備えた、VMware Ariaポートフォリオの一部が含まれており、統合された機械学習/AI機能によって、クラウド全体でアプリケーションのコスト、パフォーマンス、セキュリティを事前に最適化できる。
なお、Tanzu Intelligence Servicesは、VMware Tanzu Hubの統合ソリューション全体で、連携型データアーキテクチャを活用し、生成AIによる対話型チャットボットエクスペリエンスを提供するVMware Tanzu with Intelligent Assist、機械学習を利用した予測(ベータ版)を通じて、大幅なコスト削減を実現して予算計画を改善するとともに、ダウンタイムなしでKubernetesを動的に適切なサイズに変更するVMware Tanzu CloudHealth、分散Kubernetes、AWS、Microsoft Azureの環境全体にわたる包括的な可視性と、機械学習/AIを活用した詳細なインサイトを通じて問題を解決できるようにするVMware Tanzu Insightsの提供を予定している。
さらに、AWSおよびAzure上にランディングゾーンを作成するための新しいポリシーベースの自動化によってマルチクラウドのガバナンスを改善し、自動化されたポリシーの適用を導入するVMware Tanzu Guardrails、計画ワークフローによるVMware Cloudおよびパブリッククラウドへの移行アセスメントと計画のサポートによって、アプリの移行とモダナイゼーションの取り組みの成功率を高めるVMware Tanzu Transformerも用意している。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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