米Microsoftは、プログラミング言語TypeScriptの最新バージョンとなる「TypeScript 5.2」を、8月24日(現地時間)にリリースした。
「TypeScript 5.2」では、ECMAScriptに今後追加される明示的なリソース管理機能、およびその実行にあたって使用するusing宣言が追加されたほか、同じく今後のECMAScript機能であり、デコレータがクラス内でメタデータを簡単に作成・使用できるようにするDecorator Metadataが実装されている。
さらに、タプル型におけるラベルに対する制限がなくなり、ラベルのないタプルを展開する際にラベルの保持が可能になったほか、新たな配列型が各メンバの要素型から構築され、それに対してメソッドが呼び出されるようになり、配列の共用体に対するメソッドの使用が容易になった。また、ECMAScriptに追加された配列メソッドのコピーに対応するとともに、WeakMapとWeakSetのキーとしてsymbolが使えるようになっている。
ほかにも、allowImportingTsExtensionsが有効かどうかに関係なく、宣言ファイル拡張子と実装ファイル拡張子の両方を型のみのインポートパスに含められるようになるとともに、カンマが欠落している場合にオブジェクトメンバを適切に補完できるようになり、変数の内容をすべての使用箇所にインライン化するリファクタリングの追加、パラメータのインレイヒントをクリック可能にするなど、数多くの機能追加・改善が行われた。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です