米Modularは、同社が5月2日(現地時間)に発表したプログラミング言語Mojoを、ローカルダウンロードできるようにするとともに、ローカルの開発者ツールをリリースしたことを、9月7日(現地時間)に発表した。
Mojoは、AI開発者向けの新たなプログラミング言語であり、将来的にはPythonのスーパーセットを目指して開発が進められている。すでに任意のPythonコードとのシームレスな統合がサポートされており、GPUなどアクセラレータを含むパフォーマンスが重要なシステムをターゲットとする、スケーラブルなプログラミングモデルを搭載する。
Pythonの使いやすさに加えて、C/C++/CUDAの備えるシステムプログラミング機能を併せ持つため、研究チームと導入チームが共通のコードベースで作業できる。一方で、Pythonでは未だ登場していないGPUやASICなどの特殊なアクセラレータをサポートし、C++やCUDAと同等のパフォーマンスが提供される。
また、Pythonエコシステムとの完全な相互運用性を確保しており、MojoコードとNumPyやMatplotlibなどとのシームレスな混合も可能となっている。さらに、Modular AI Engineとの緊密な統合によって、前処理、後処理操作、高性能数学アルゴリズムといったカスタム操作でAIワークロードを簡単に拡張でき、カーネルの融合、グラフの書き換え、シェイプ関数などとの統合を実現する。
Mojo SDKの最初のリリースには、Mojoプログラムの開発を容易にする、Mojoドライバ、Visual Studio Code用拡張機能、Jupyterカーネルが付属するほか、近日中にデバッガのサポート追加が予定されている。なお、同SDKの最初のリリースでは、x86/Linuxをサポートしており、今後のアップデートを通じて対応OSやハードウェア、ツールを拡張していく。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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