ガートナージャパンは、IT運用担当者のキャリア・パスへの不安に関する調査結果を、9月14日に発表した。
本調査は、4月に国内の従業員500人以上の組織に属するIT運用( オペレーション)担当者を対象に実施された。
現在の職種からのキャリア・パスについて尋ねたところ、過半数の回答者が自身のキャリア・パスに何らかの不安や不満を抱えていると回答した。
さらに、「キャリア・パスに不安がある、異動、転職を考える具体的な理由として該当するものを、重要と考えるものから3つ選択してください」と尋ねたところ、「新しい技術に触れる機会がない(62.5%)」「他のIT部門のメンバーと比べて昇給・昇進が遅い(59.3%)」「重責であるにもかかわらず、待遇が悪い/評価されない(57.1%)」の順に挙げられた。
調査結果より、IT運用担当者らが技術者としての専門性、特に最新のクラウドネイティブ技術を獲得する機会がないことに不安を抱えている現状が浮き彫りとなった。
また、昇給・昇進や待遇に関する項目も挙がっており、日常的な運用業務の忙しさや責任にもかかわらず、運用担当者が他のIT担当者よりも待遇や評価面で不満を感じていることも明らかになった。I&Oリーダーは、インフラ自動化などオペレーション負荷を下げるITツールの導入、付加価値が高くない仕事の廃止・排除、評価とそれに基づく待遇に関する合意形成プロセスの見直しなどに取り組む必要がある。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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