フルスタックのWebフレームワークであるRemixの開発チームは、バージョン1以来2年近い歳月を費やした「Remix v2」を、9月14日(現地時間)にリリースした。
Remix v1以降に行われたおもな変更としては、バージョン1.8とバージョン1.10において、RemixをReact Router v6に合わせて調整し、最終的に両者が同じ依存関係に基づくライブラリを使用できるようになったほか、バージョン1.11ではストリーミング/遅延応答を作成するためのショートカットであるdeferが追加されるとともに、ネストされたディレクトリを使用することなく、ネストされたレイアウトの実行を簡素化する「フラット」ルーティングが追加されている。
バージョン1.13とバージョン1.16では、PostCSS、CSSモジュール、Vanilla Extract、CSSサイドエフェクト(グローバル)インポートといった、CSS戦略のサポートが大幅に改善された。また、バージョン1.14とバージョン1.18では、ホットモジュールリロード(HMR)とホットデータリロード(HDR)の両方を実行可能な、新しい開発サーバが追加されており、今回リリースされたRemix v2では、このサーバがデフォルトとなっている。
そのほかRemix v2では、新たなCLIエクスペリエンスであるcreate-remixが追加された。
なお、今回リリースされたRemix v2に、React Server Components(RSC)は含まれていないが、開発チームは今後、RSCが安定すればRemixにおけるRSCサポートが期待できると述べており、将来リリースされるであろうRemix v3でのRSCサポートに対して、楽観的な立場を示している。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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