JSTQB(ソフトウェアテスト技術者資格認定組織)は、「Foundation Level シラバスVersion 2023V4.0」の日本語訳版を、9月25日に公開した。同シラバスを適用した認定試験は、2024年11月に開始される。
Foundation Level シラバスVersion 2023V4.0は、ISTQB(国際ソフトウェアテスト資格認定委員会)が5月にリリースした、現行のVersion 2018V3.1のメジャーアップデート版となる。
今回、公開された日本語訳版は、ソフトウェアテストの基礎を体系的に学習することができるよう作成されており、テスト担当者、テストアナリスト、テストエンジニア、テストコンサルタント、テストマネージャ、ソフトウェア開発担当者と開発チームはもちろん、プロダクトオーナー、プロジェクトマネージャ、品質マネージャ、ソフトウェア開発マネージャ、ビジネスアナリスト、IT部門長、経営コンサルタントといった、ソフトウェアの開発/テストに関わるあらゆる人による活用を想定している。
同バージョンは、ソフトウェア開発における技術や手法の変化を受けて、ソフトウェアテストも伝統的な開発モデル(ウォーターフォール、Vモデル)と、よりダイナミックなアプローチ(アジャイル、DevOps)の両方に対して、効率的なテスト活動を実施することが、これまで以上に重要になっていることから、最新のアジャイルコンセプトと最新のソフトウェアテスト技術を統合して、全面的に刷新された。
Foundation Level シラバスVersion 2023V4.0の構成は以下の通り。
- 第1章:テストの基礎
- 第2章:ソフトウェア開発ライフサイクル全体を通してのテスト
- 第3章:静的テスト
- 第4章:テスト分析と設計
- 第5章:テスト活動のマネジメント
- 第6章:テストツール
同シラバスの内容は、JSTQB認定のテスト技術者資格試験で出題され、合格者は「Foundation Level 認定資格」を取得できる。同資格の取得者は、基本的なソフトウェアテスト技術のスキルを認定されるとともに、上位レベルである「テストマネージャ」「テストアナリスト」といった認定試験の受験が可能になる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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