米Dockerは、アプリケーション開発の内部ループを改善するツール「Docker Compose Watch」の一般提供を、10月3日(現地時間)に開始した。
Docker Compose Watchは、アプリケーション開発におけるホットリロードをスムーズにすべく開発されたツールで、特に開発ユースケースをターゲットにコードの変更をコンテナと確実に同期することによって、ReactやNextJSでの独自のライブリロード開始も可能になる。
今回の一般提供開始にあたって、これまではコード同期操作のために多数のAPI呼び出しが必要だったところ、Docker Engineへの単一のAPI呼び出しとしてバッチ処理されるようになった。
さらに、転送パフォーマンスを向上させるべくコンテナへの変更のストリーミングを微調整し、デバウンスメカニズムを新たに組み込むことで同じファイルへの連続書き込み時における不必要な転送がなくなり、不要な増分コンパイルが実行されなくなっている。
また、フィルタは一般的なコードエディタや統合開発環境(IDE)によって生成される、標準の一時ファイルを無視するよう改良された。
そのほか、これまでDocker Compose Watchは実行中のComposeプロジェクトにアタッチする必要があったが、現在は起動時に必要なすべてのサービスを自動的に構築して開始するようになっている。
一般提供されたDocker Compose Watchは、「Docker Desktop 4.24」付属の「Compose 2.22.0」にて利用できるようになっているため、Docker Desktopを最新バージョンにアップグレードすることで、Docker Compose Watchの試用を始められる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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