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SQLも使えるオブジェクトデータベース「CACHE'」を知る

第8回 CACHÉ Server Pagesを利用したWebアプリケーション構築

SQLも使えるオブジェクトデータベース「CACHE'」を知る 8


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簡単なCSPアプリケーションの構築例

 それでは、プログラミング言語入門書の例に従って、「Hello, World」と表示するCSPページを作成してみましょう。このページの作成方法は、次の2通りあります。1つ1つ説明していきましょう。

  • プログラミングによるWebページの生成
  • マークアップHTMLファイルからの変換

プログラミングによるWebページの生成

 プログラミングによる生成では、CachéスタジオでCaché ObjectScriptを使います。Cachéスタジオを起動し、[ファイル]-[プロジェクトの新規作成]を選択して、ローカルデータベースのUSERネームスペースに新規プロジェクトを作成します(詳細は、本連載の過去記事を参照してください)。その後、次の手順でプログラミングをしていきます。

  1. [ファイル]-[新規]を選択し、[新規作成]ダイアログの[Cacheクラス定義]を選び[OK]をクリックする
  2.  
  3. [新規クラスウィザード]が起動したら、[パッケージ名を入力]ボックスに「Test」、[クラス名を入力]ボックスに「Hello」と入れる
  4. 新規クラスウィザード画面
    新規クラスウィザード画面
     
  5. [次へ]をクリックするとクラスタイプの選択画面になるので、[CSP (HTTPイベントの処理に使用)]を選択して、[完了]をクリックする
  6. クラスウィザード クラスタイプ選択画面
    クラスウィザード クラスタイプ選択画面
     
  7. Cachéスタジオに表示された新しいクラス定義の「;To do...」行に、「Hello, World」と表示する命令「&html<<b>Hello, World</b>>」を記述する
  8.  
    CACHE'スタジオ 新規クラス定義
    CACHE'スタジオ 新規クラス定義
    「Hello, World」と表示する命令
    「Hello, World」と表示する命令
     
  9. Cachéスタジオで、[ビルド]-[コンパイル]を選択し、CSPページを生成する

 これで最も簡単なWebアプリケーションを構築できました。実際にブラウザを使って確認してみましょう。このアプリケーションのURLは「http://localhost/csp/user/Test.Hello.cls」です。Cachéスタジオでは、[表示]メニューの[ブラウザで表示]を選択すれば、既定のブラウザが起動して、この内容を表示できます(もちろん、ブラウザに直接URLを入力しても同じです)。

[表示]-[ブラウザでの表示]メニュー
[表示]-[ブラウザでの表示]メニュー
Test.Hello.clsの実行画面
Test.Hello.clsの実行画面

マークアップHTMLファイルからの変換

 つづいて、HTMLファイルを生成し、CSPコンパイラでこのファイルを変換する方法について説明します。

  1. Cachéスタジオの[ファイル]-[新規]を選択し、[新規作成]ダイアログの[CSPファイル]タブをクリックする
  2.  
    新規作成ダイアログ [CSPファイル]タブ
    新規作成ダイアログ [CSPファイル]タブ
     
     
  3. このダイアログの[Cache Server Page]を選択し、[OK]をクリックすると、Cachéスタジオに、新規CSPファイルの編集画面が表示される
  4.  
    CACHE'スタジオ 新規CSPファイル編集画面
    CACHE'スタジオ 新規CSPファイル編集画面
     
     
  5. この画面の<body>...</body>の間を、「<b>Hello, World!</b>」に書き換え、[ファイル]-[保存]を選択し、「csp/user」ディレクトリの中に「Hello.csp」として保存する

 以上で、HTMLファイルを使ったCSPページの構築は完了です。ブラウザで確認してみましょう。URLは「http://localhost/csp/user/Hello.csp」です。

Hello.cspの実行画面
Hello.cspの実行画面

 この方法では、ブラウザから受けたHTTP要求を渡されたCSPサーバは、CSPコンパイラを使ってcsp.Helloという新しいクラスを生成させます。そして新規に生成されたページ表示用メソッド「OnPageメソッド」を呼び出し、ブラウザに出力結果を送信します。

 これら2通りの方法では、いずれも簡単な手続きでWebアプリケーションが構築できました。このようにCSPは、Webアプリケーションであることを意識することなく、ロジック部分に専念することが可能となるのです。

次のページ
CSPによる簡単なデータベースアプリケーション例(CSP Samples Menuの紹介)

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1997年の創立以来、一貫してPC/IT関連書籍、雑誌等記事の制作業務を手掛けるプロフェッショナル集団。翻訳・編集・DTPのほか、技術監修や著作も多数。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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