Siderは10月17日、開発中のソフトウェアのソースコードにおいて、複製されたコードを検出し、修正履歴を継続的に追跡できる新しい重複コード管理ツール「CloneTracker(クローントラッカー)」の販売を開始した。
「CloneTracker」は、2023年2月に販売が開始された「Siderscan バージョン4.0」の後継にあたるツール。似た機能でありながら、関数やクラスに集約されずに複製されたコードブロックは、重複コード(Duplicate code)もしくはコードクローン(Code clone)と呼ばれる。このようなコピーアンドペーストで複製される「コピペコード」は変更や拡張に弱いとされており、修正が生じた際には対象となるすべてのコピペコードに修正が必要か判断しなくてはならない。
CloneTrackerでは、Siderscanのコピペコード検出技術を受け継ぎつつ、Gitと連携により修正履歴を追跡する機能が追加された。コピペコードの生成時点でその妥当性を検討し、適切な対策を判断できる。さらに、運用段階に入った後でも、仕様変更による修正段階で、コピペコードのペアを適切に把握することが可能。
初回の解析では、指定した時期から現在までの修正履歴を解析し、今後修正漏れの危険性が高いコピペコードのグループを上位にリスト化できる。
現在適用可能なプログラム言語は、「C」「C++」と「C#」。今後「Java」「Pyhton」「JavaScript」「PHP」「VB.NET」「Rust」のソースコード解析も追加される予定。
1プロジェクトにつき1万1000円/月(税込)で、プロジェクトに参加する全メンバーが利用可能。試用期間として30日間は無償で提供される。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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