LINEヤフーは、開発業務に関わる全てのエンジニア約7000名を対象にGitHubが提供するAIペアプログラマー「GitHub Copilot for Business」の導入を10月13日から開始した。
「GitHub Copilot」はソフトウェア開発におけるコーディング作業(プログラミング言語の記述作業)においてAIがコード記述の提案を行い、エラーや最適化のポイントもAIの視点でとらえることで、エンジニアがより効果的で効率的に作業を進めることができるツール。
導入に先駆け、6月〜8月の間、LINEおよびヤフーのエンジニア約550名を対象に「GitHub Copilot for Business」のテスト導入を実施した。テスト終了後のアンケートによる定性評価とGitHubでのさまざまな活動を定量化するアクティビティによる評価の分析の結果、1人あたりのエンジニアの1日のコーディング時間は約1~2時間の削減が行われ、アクティビティでは一部指標における利用前後の比較にて約10~30%の向上が見られた。この結果を受け、正式導入を決定した。
導入に際し、従業員のリスク意識の向上を図るため、全利用対象者に対して利用に関するeラーニング受講を必須とし、著作権侵害を防ぐための講習などを実施した。また、生成コードの信頼性に対する対策として、複数レビューの徹底などのルールを設定している。なお、LINEヤフーでは3月にZホールディングス(LINEヤフー)グループの全従業員を対象とした「生成AI利用ガイドライン」を策定し、適切かつ積極的な生成AIの活用を推進している。
LINEヤフーは「GitHub Copilot for Business」を積極的に活用することで、エンジニアの生産性向上を推進していく。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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