米Microsoftは、同社の提供する「Bing Chat」と「Bing Chat Enterprise」の後継として、「Microsoft Copilot」を提供することを、11月15日(現地時間)に発表した。Microsoft Copilotは12月1日(現地時間)に一般提供となり、専用のチャットエクスペリエンスとホームが提供されるが、希望するユーザーは引き続きBing.comにて従来の検索とチャットの組み合わせを利用できる。
Microsoft Copilotの商用データ保護では、プロンプトとそれに対する応答は保存されないため、Microsoftはユーザーの会話内容などをモデルの学習に使用することはない。また、Microsoft CopilotはGPT-4やDALL-E 3など最新のOpenAIモデルに基づいており、テキストと画像の生成は統合された1つのエクスペリエンスから提供する。
12月1日(現地時間)には、以下のライセンスにMicrosoft Copilotが一般提供される。
- Microsoft 365 E3、E5
- Microsoft 365 F3(近日公開予定)
- Microsoft 365 A3、A5(教員のみ)
- ビジネススタンダード
- ビジネスプレミアム
原則として、Microsoft Copilotは企業データにアクセスできないが、企業のIT管理者が従業員にコンテンツのプロンプトへのコピー&ペーストを明示的に許可している場合や、Edge for BusinessにてMicrosoft Copilotを使用している場合は、企業データへのアクセスが可能になってしまう。たとえば、Webサイトに機密情報のタグが付けられていない場合、Microsoft Copilotはページのコンテンツにアクセスして、ページの要約やコンテンツに関する質問への回答といった操作ができる。
ただし、Microsoft Purview DLPによって機密ラベルが設定されているEdge for Businessで開かれているページコンテンツの表示、収集、要約には対応していない。
なお、開発者は、近日中にMicrosoftパートナーセンターを通じて、Microsoft Copilot用プラグインの公開が可能になる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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