チェコのJetBrainsは、同社が毎年行っている開発者エコシステム調査の、2023年のC++に関する調査結果を1月16日(現地時間)に発表した。
調査結果によれば、C++11とC++14の利用率における下降傾向は続いており、C++20とC++23への移行が進み、2024年にはC++20とC++23を合わせたシェアが、C++17を超えると予想される。
C++によるプロジェクトにおいて、補助的に使用するプログラミング言語を尋ねた調査では、2022年の調査に引き続き今回もPythonがCを上回っている。
C++での開発にあたって、もっともよく使用しているIDEまたはエディタとしては、Visual Studio(Visual Studio Code含む)とCLionが調査結果の大半を占めた。
C++におけるサードパーティライブラリの管理方法では、ソースからライブラリを構築する人が少なくなっている。
よく使用しているプロジェクトモデルやビルドシステムとしては、CMakeが2022年からわずかに利用率を減らしたものの、依然としてトップを維持しており、msbuildとMakefilesは引き続き利用率が低下した。一方で、Ninjaは利用率を大きく伸ばしている。
C++のコード解析ツールでは、Clangベースのツールの人気が高まっており、IDEにバンドルされているコード解析の利用率は低下した。
AIに関連する項目では、開発者の84%が何らかの形で生成AIツールに精通しており、43%は近い将来AIツールを試す予定であると答えている。また、20%の開発者がAIツールに対する懸念点として、セキュリティを挙げた。ほとんどの開発者は、AIの活用方法として新しいことの学習、アイデアのブレインストーミング、コンテンツの要約と答えている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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