エクセルソフトは1月30日、開発者向けに「インテル デベロッパー・クラウド」の導入支援を開始することを発表した。
「インテル デベロッパー・クラウド」は、インテルの最新ハードウェアおよびソフトウェアを搭載したクラスター上で、AIアプリケーションの開発、最適化、スケーリングを実現するクラウドプラットフォーム。米国で9月に開催された「Intel Innovation 2023」で一般提供が発表され、オープンソフトウェアとoneAPI、最先端のソフトウェアツールとともに、AI向けのCPU、GPU、およびその他のアクセラレータを利用できる。
本サービスの導入により開発者は、「アーキテクチャの評価」「アプリケーションの開発と最適化」「モデルとワークロードの最適化」「研究と学術学習」「oneAPIとLLM/MLOps向けの教育・トレーニング」「AI開発と設計認証」などを行うことができる。
また企業やエンタープライズでは、「大規模なAIトレーニング」「推論のプロダクションワークロードの実行とテスト」「認証とベンチマーク」「サードパーティーAI SaaS向けのインテルのコンピュート・サービス」などに同サービスを利用できる。最先端のハードウェアと開発者ツールにアクセスすることで、計算の高速化、消費電力の削減、セキュリティの向上を実現する。
AIコンピュートにおいては、開発者とデータサイエンティストは、「小規模および大規模なAIトレーニング(LLMまたは生成AI)の実行」「モデルや推論のワークロードの最適化」「インテルのCPU、GPUおよび『インテルGaudi2 AIアクセラレータ』を搭載した仮想マシン(VM)の利用」を実現できる。
「インテル デベロッパー・クラウド」は、仮想マシン(VM)およびベアメタルアクセス用の複数の構成を提供している。これには、第5世代および第4世代「インテルXeonスケーラブル・プロセッサー」ベースのシステムや、AIやディープラーニングに最適な「インテルデータセンターGPUマックス」シリーズおよびフレックスシリーズと「インテルGaudi2 AIアクセラレータ」が含まれる。
システムのクラウドには、「生成AIのモデル」「トレーニングのエッセンシャルモジュール」「開発支援のソフトウェアツール」が事前にインストールされた「Jupyter Notebook」が含まれており、「Visual Studio Code」もサポートされている。さらに、最新のインテルソフトウェア開発ツールを使用した「C++ with SYCL」や「OpenVINOツールキット」を含む、AI関連のハンズオントレーニングリソースを無料で提供している。
「インテル デベロッパー・クラウド」では、以下の3つのサービスレベルを提供する。
- Standard:無料のトレーニングコンテンツにアクセス可能。また、コミュニティーによるサポートを利用できる。
- Premium:有償のエンタープライズ向けクラウドサービスにアクセス可能。インテルのテクニカルエンジニアによるサポートが提供される。1人のユーザーが利用できる。
- Enterprise:有償のエンタープライズ向けクラウドサービスにアクセス可能。インテルのテクニカルエンジニアによる優先サポートが提供される。複数のユーザーが利用できる。
また同社は、本サービスを実際に体験できる「インテル デベロッパー・クラウド体験ワークショップ」を、2月28日にオンライン開催するとしている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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