マイクロソフトと株式会社USENは合同で11月19日、Microsoft Silverlight(以下、Silverlight)のアップデートや、Silverlightを利用した新しい動画配信サービスの発表を行った。

マイクロソフトは現在、Silverlightアプリケーションのホスティングサービス「Silverlight Streaming」をα版で提供しており、Windows Live IDがあれば無料で利用できる(制限:1ファイル22MB、合計4GB、最大ビットレート700kbps、再生 10万回/月)。

また、先月末に公開されたプラグイン「Silverlight Streaming Publishing Plug-In for Excpression Encoder」と動画変換ソフトの「Expression Encoder」を組み合わせることで、Silverlightの開発方法を知らなくても、手持ちの動画をSilverlight Streamingにアップし、IFRAMEで自身のWebページやブログで公開する、といったことが間単にできるようになった。プラグインはフリー、Expression Encoderも評価版が提供されているので、実際に無料で試してみることもできる。
また、株式会社USENが運営する無料動画配信サービス「Gyao」(ギャオ)において、Silverlightを利用した「GAGA USENの最新映画トレイラー 紹介サイト」が本日正午より公開開始した。Silverlightによる高画質動画配信の様子を体感できる。

USENでは、すでにWMV形式でのコンテンツの蓄積があること、DRMの関係でこれまで難しかったMac視聴の対応などから、Silverlightでの動画配信に期待しており、Silverlight 1.1でDRMに対応し、Silverlightプラグインが一定水準以上普及した段階で、全面的なSilverlightへの取り組みを考えているという。

なお、クリエイターサイドでは、Flashのようにひとつで簡潔しない点などがまだ扱いづらいらしく、技術情報が充実していない(Webで検索してもひっかからない)といったことなども問題となっているようだ。単にリッチなだけでなく、運用面やコンテンツの汎用性などについても、早期に考慮してもらえるとありがたいとしており、今後の更なるバージョンアップに期待したい。
プレスリリース:無料動画配信サービス「GyaO」が、Microsoft(R) Silverlight(TM) による配信を開始