オープンソースのバージョン管理システムgitの開発チームは、最新バージョンとなる「Git 2.44」を2月23日(現地時間)にリリースした。米GitHubは、公式ブログの2月23日(現地時間)付の投稿にて、前バージョンとなる「Git 2.43」以降に導入された、新機能などについて紹介している。
今回リリースされたGit 2.44では、リポジトリをプッシュまたはプルする際に生成される複数のパック間での、オブジェクトの再利用がサポートされ、到達可能性ビットマップを含むマルチパックインデックスを使用する場合に、複数のパックにわたって最適化が行われるようになり、リポジトリを1つのパックに再パックする必要がなくなった。
さらに、自動スカッシュが--interactiveではないRebaseでも機能するようになり、todoリストを調べたりGIT_SEQUENCE_EDITOR環境変数を変更したりすることなく、それぞれの場所にgit rebaseを実行して、fixup!を適用できるようになっている。
また、hint:で始まるヒントを無効にする方法についてのメッセージの表示オン/オフをgit config advice.pushAlreadyExistsにて設定可能になったほか、git addがpathspecマジックであるattrを理解するようになり、インデックス内のすべてのテキスト/非バイナリファイルをステージングするといった、git add ':(attr:~binary)'操作ができるようになるとともに、新たなpathspec属性として、パスをフィルタリング可能なbuiltin_objectmodeが追加されるなど、数々の機能強化・改善が実施された。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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