ELSOUL LABOは3月1日、オープンソースのTypeScript製サーバレスアプリ開発ツール「Skeet」のVer.2のリリースを発表した。新バージョンでは、より洗練されたアーキテクチャで管理やテスト駆動開発が容易になり、Firebaseの呼び出し可能関数で高いセキュリティを実現している。
「Skeet」は、TypeScriptを使用したオープンソースのサーバーレスアプリ開発ツールで、Firebase上に自動スケールするアプリを構築できる。
「Skeet Ver.2」では、「pnpm」を導入し、大規模なプロジェクトやモノリポを扱う際のパッケージ管理を簡潔にした。GitHub Actionsとの連携によるキャッシュの活用では、CI/CDパイプラインの効率化に貢献し、ビルド時間を短縮する。
また、「vitest」の更新により、テスト駆動開発(TDD)の採用を促進し、品質保証プロセスを強化する。変更を検知して即座にテストを実行するデーモンモードでは、バグの早期発見と修正を促進する。
「Changesets」の導入とモノレポへの移行により、バージョン管理とリリースプロセスの自動化も可能にしている。これにより、複数のパッケージの依存関係を効率的に管理し、Changelogの自動生成やリリースノートの作成を通じて、プロジェクトの透明性と追跡可能性を高める。
加えて、SQLテンプレート(Hono Webサーバ)である「Scaffold」の導入では、データモデリングからAPIエンドポイントの実装までのプロセスを簡素化することで、アプリケーション開発の迅速化に貢献する。
新バージョンではFirebase Functionsの呼び出し可能関数にも対応しており、httpsエンドポイントを公開することなく、自分たちのFirebaseアプリからのみ呼び出せる関数を作成することができる。これにより、セキュリティを向上させている。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です