富士通とAmazon Web Services(AWS)は3月18日、レガシーシステムのモダナイゼーションの加速に向けてグローバルパートナーシップを拡大し、「Modernization Acceleration Joint Initiative(モダナイゼーション・アクセラレーション・ジョイント・イニシアティブ)」として4月1日より取り組みを開始することを発表した。
この協業において、両社は、メインフレームやUNIXサーバ上で稼働する基幹システムのアセスメントから移行、モダナイゼーションまでの一貫した支援を提供する。富士通が生産管理や販売物流などのシステム構築で培ってきたシステムインテグレーション技術と、AWSのクラウドテクノロジーのビジネス活用経験を融合し、AWSのクラウドサービスを活用しながらイノベーションを支援する。
加えて両社は、富士通製メインフレーム「GS21 シリーズ」を利用している企業向けに、メインフレームのモダナイゼーションを実現する開発ツール「AWS Mainframe Modernization」を最適化した。リファクタリングソリューション「AWS Blu Age」を、AWSプロフェッショナルサービスのもとで活用することで、「COBOL」「PL/I(ピーエルワン)」などのレガシーなプログラム言語を自動的にJavaに変換する。
また富士通は、モダナイゼーション後も企業がビジネスに注力できるよう、「Fujitsu Uvance」の「Hybrid IT」におけるクラウドの運用最適化を支援する「Fujitsu Cloud Managed Service」を提供する。
本協業では、最初に「GS21シリーズ」を利用している企業を対象とし、順次その他の富士通製UNIXサーバや他社製メインフレームにもサポート範囲を広げる。2029年までには欧州、北米、アジアなどの地域で40団体の支援を行うとしている。
さらに、将来的にはAIを活用したレガシーシステムのモダナイゼーションにも取り組む予定。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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