内部開発者ポータルとは
内部開発者プラットフォームはアプリ開発者に対し、テンプレートやインフラストラクチャのオーケストレーション、環境やデプロイメントの管理といった機能を提供するものです。それらの機能のインターフェースとして機能するのが内部開発者ポータルです。
内部開発者ポータルは、プラットフォームに対する操作や関連する情報を一元的に管理し、開発業務を始める入り口として機能します。
現代の開発シーンにおいてはプログラム言語ごとのライブラリやフレームワーク、クラウド、CI/CDなど、多様なツールの組み合わせでシステムを構築していきます。多様なツールを使うことによって情報は散逸し、開発者が必要な情報を見つけるのが難しくなります。内部開発者ポータルを導入することで、それらのツールを一元管理することで情報を集約し、開発者が必要な情報を素早く見つけることができるようになります。
Backstageとは
内部開発者ポータルの実装例として代表的なソフトウェアがBackstageです。
Backstageは音楽配信サービス事業者のSpotify社によって開発されました。ビジネスの成長に伴い発生したシステムの細分化、それによって生じたエンジニアの生産性低下を解消することを目的としています。現在はCNCF(Cloud Native Computing Foundation)のプロジェクトとして開発が進められています。2020年9月にCNCFに承認されて以来、現在でも活発に開発が進められており、概ね月に1度のペースで新しいマイナーバージョンがリリースされています。
海外ではBackstageConというイベントが開催されるなど、コミュニティも盛んに活動しています。