セゾンテクノロジー、オープンデータを活用した具体的なサンプルプログラムの提供を開始

　セゾンテクノロジーは、企業のデータ戦略強化を支援すべくオープンデータを活用した具体的なサンプルプログラムの提供を、6月18日に開始した。

　今回開始されたサンプルプログラムの提供では、オープンデータの収集・加工を支援する日本発のiPaaSであるHULFT Squareを使ったサンプルスクリプトを提供する。同スクリプトによって、自社データとオープンデータを組み合わせた、より多くの示唆を得られるようになる。

e-Govから法令名一覧APIを用いてデータを取得する場合のイメージ

　提供されるサンプルプログラムは以下の通り。

• e-Gov（デジタル庁）：法令一覧、法令取得
• e-Stat（総務省統計局）：訪日外国人消費動向調査、小売物価統計調査、旅行・観光消費動向調査、新規就農者調査、体力・運動能力調査
• EDINET（金融庁）：有価証券報告書等（報告一覧）、有価証券報告書等（報告書本体）
• gBizINFO（経済産業省）：企業財務情報
• RESAS（経済産業省）：1人当たり賃金、求人・求職者、有効求人倍率
• 法人番号システム（国税庁）：法人基本3情報
• 土地総合情報システム（国土交通省）：不動産取引価格情報
• 東京都オープンデータカタログサイト（東京都）：東京ビッグサイト イベント情報、町丁別犯罪情報
• OpenWeatherMap：気象予報情報
• Google Maps Platform：店舗口コミ情報
• Rakuten Web Service：楽天市場商品検索結果
• リクルートWEBサービス：ホットペッパーグルメ グルメサーチ結果
• Yahoo!ショッピングAPI：Yahoo!ショッピング 高評価トレンドランキング

　長野県では、河川の洪水予測にオープンデータを活用しており、河川情報や気象データを組み合わせることによって、30時間以上先までの洪水予測が可能になり、災害対策に大きく貢献しているという。

長野県におけるデータ連携基盤イメージ

　また、能勢鋼材では滋賀大学、帝国データバンクと共同で配送最適化アルゴリズムを研究しており、地図情報から得られる配送拠点間の経路距離や所要時間に、鋼材の重量やトラックの積載量といった情報も加味して、もっとも効率よく配送できるルートを導き出すアルゴリズムを開発している。また、同様のアルゴリズムを他社でも利用可能になるよう、工夫して進行しているという。