IDC Japanは、国内デジタルエンジニアリング(産業エンジニアリング領域のDX)市場予測を、7月4日に同社としてははじめて発表した。
同社はデジタルエンジニアリングを、産業のエンジニアリング領域におけるDXへの取り組みと定義している。デジタルエンジニアリング市場は、デジタルエンジニアリング向けICT市場と、ICT市場に隣接するデジタルエンジニアリング向けとなる産業領域(非ICT)市場の2つで構成され、産業領域(非ICT)には産業用PCや組み込みソフトウェア開発サービスなどが含まれる。また、デジタルエンジニアリングは対象プロセスの観点から、プロダクトエンジニアリング(製品の企画設計開発、Product Engineering、PE)とOT(物理的なシステムや設備を最適に動かすための制御運用技術、Operational Technology)の2つに分類できる。
国内デジタルエンジニアリング市場全体の市場規模は、2023年の2兆2952億円から年間平均成長率13.0%で順調に成長しており、2028年には4兆2271億円に達することが見込まれる。同市場におけるおもな成長要因としては、ICT領域のPEにおける製品設計開発力向上や製品開発工数短縮のためのデータ管理/データ連携、OTにおける現場作業の品質向上やより少ない人数で業務を行うための自動化、作業員支援などを目的とするデジタル技術への支出拡大などが挙げられる。
さらに、非ICT領域についてもデジタル技術を搭載したIoT機器や、組み込みソフトウェア開発サービスなどへの支出拡大が、成長を牽引するとの予測を示した。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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