プログラミング言語Rustの開発チームは、最新バージョンである「Rust 1.80.0」を7月25日(現地時間)にリリースした。
Rust 1.80.0では、最初のアクセスまでデータの初期化を遅らせる「遅延」型であるLazyCellとLazyLockが新たに導入されている。LazyLockは、スレッドセーフなオプションで、static値などの場所に適する。LazyCellは、スレッド同期なしで同じことを行うため、staticに必要なSyncが実装されていないものの、thread_local!で使用できる。
また、Rust 1.79ではrustcの-check-cfgフラグが安定化されたことを受けて、Cargo 1.80ではrustcの既知の名前や値に加え、すべてのcfg名と値に対してチェックが有効された。これには、Cargo.tomlの機能名や、ビルドスクリプトからの新しいcargo::rustc-check-cfg出力も含まれる。
ほかにも、Rustの範囲パターンでは、RangeやRangeToと同様に「a..b」または「..b」という排他的なエンドポイントが使用できるようになったほか、数多くのAPIが安定化されるなど、さまざまな機能追加・改善が行われている。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です