米AlmaLinux OS Foundationは、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)派生製品のメジャーバージョン間でのアップグレードを可能にする「ELevate」において、リリース以来最大のアップデートを行ったことを、8月8日(現地時間)に発表した。
今回のアップデートには、leapp-repositoryのバージョン0.19.0へのリベースと、すべてのアップストリーム機能およびバグ修正が含まれている。さらに、Package Evolutionファイルであるpes-events.jsonがオープンソースライセンスで利用できるようになったため、Red Hatのファイルをベースにするよう変更された。
あわせて、これまではOSをインストールしているハードウェアがターゲットOSでサポートされているかを、ユーザー自身が確認する必要があったところ、今回のアップデートではサポートされているハードウェアを自動的に検出して、アップグレード前にユーザーへ警告するようになっている。
さらに、従来はELevateを利用してOSを更新する際に、適切な注意を払わないとOSデフォルト以外のリポジトリのパッケージは更新されず、アップグレード中に削除される可能性があった問題が改善され、EPELをはじめImunify、KernelCare、MariaDB、Nginx、PostgreSQLといった他の一般的なリポジトリがサポートされるようになった。
そのほか、ELevateのサポート対象OSを拡大し、Scientific Linux 7のアップグレード、CentOS Stream 8からCentOS Stream 9へのアップグレードが追加されている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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