エクセルソフトは、HPCクラスタシステムやデータセンタ向けに、AMD EPYC CPUベースのサーバ上で動作するアプリケーションのパフォーマンスを最適化するためのソフトウェア開発ツールスイート「AMD Zen Software Studio」のサポートサービス提供を8月28日に開始した。
AMD Zen Software Studioには、AOCC（AMD最適化C／C++コンパイラおよびFortranコンパイラ）、AOCL（AMD最適化CPUライブラリ）、AMD uProf（プロファイラ）、AMD ZenDNN（Zen Deep Neural Netowrk）の、4つのパッケージが含まれる。
AOCCは、AMD Zenアーキテクチャを採用するAMDプロセッサ向けに最適化された、C／C++、Fortran対応の高性能なコンパイラ。
AOCLは、AMD Zenアーキテクチャを採用するAMDプロセッサ向けに最適化された数値演算ライブラリ群で、BLAS／LAPACKといった主要な関数／ルーチンを提供し、置き換えるだけで素早く最適化できる。
AMD uProfは、AMD Zenアーキテクチャを採用するAMDプロセッサおよびAMD Instinctアクセラレータのパフォーマンス解析を目的としたチューニングツールで、パフォーマンスおよび電力の最適化に有益なハードウェア固有の情報を、ソフトウェアまたはシステムの動作へ紐づけて表示することで最適化の支援を行う。
AMD ZenDNNは、AMD EPYCプロセッサ上においてディープラーニングの推論処理を高速化するためのライブラリで、TensorFlow、ONNX Runtime、PyTorchと統合されており、コンピュータビジョンや自然言語処理（NLP）を含む、幅広いワークロードにおけるAMD CPU上の推論パフォーマンスを向上する。
AMD Zen Software Studioのサポートサービスでは、HPCクラスタシステムやデータセンタの利用者を対象に、以下のサポートを提供する。
技術サポート
- コンパイラオプションの提案を通したパフォーマンス最適化
- 解析を通したソースコード内におけるパフォーマンスボトルネックの特定
- 他社アーキテクチャからAMDアーキテクチャへの移行
- POC構築に関する支援
製品トレーニング、セミナー
- 現地またはオンラインでの製品紹介、デモ、ワークショップの開催
同サービスでは、クラスタシステムで導入する特定のAMD EPYCプロセッサのノード数に応じた価格が設定されている。
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CodeZine編集部（コードジンヘンシュウブ）
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