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大企業における生成AI活用、6割近くがハルシネーションに不安

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 AI insideは、年商500億円以上の大企業に勤務しており、業務における生成AIの導入に携わった人を対象に実施した、生成AIの業務適応と課題に関する実態調査の結果を、10月17日に発表した。同調査は、10月1日〜2日の期間に行われ、218名から有効回答を得ている。

 調査対象者に、勤務先における生成AIの活用状況について尋ねたところ、「全社的に本格活用中」(33.9%)がもっとも多く、「一部の部門で活用中」(32.1%)、「試験的に活用中(PoC実施中含む)」(14.7%)がそれに続いた。

 生成AIの活用にあたって、技術的な課題に不安を感じているかを尋ねた質問では、「非常に感じている」(22.5%)と「やや感じている」(61.9%)を合わせた割合が84.4%に達している。

 生成AIの活用にあたって、技術的な課題に不安を「非常に感じている」または「やや感じている」と答えた人に、具体的な課題や不安の内容を尋ねたところ(複数回答)、「誤情報の生成(ハルシネーション)」(59.2%)が最多となり、「機密情報の漏洩などセキュリティに関するリスク」(54.9%)、「回答品質の一貫性の欠如」(54.3%)がそれに続いた。

 そのほか、生成AI活用にあたっての技術的な課題への不安を自由に答えてもらったところ、「著作権対応」や「参考元の情報の精査」といった回答が寄せられている。

 生成AIを効果的に活用するために、技術観点において必要だと感じる要素としては(複数回答)、「セキュリティの強化」(59.2%)がもっとも多く、「AIが生成した誤情報への対策(ハルシネーション対策)」(55.5%)、「出力結果の一貫性」(51.8%)がそれに続いた。

 勤務先において生成AIを「全社的に本格活用中」「一部の部門で活用中」「試験的に活用中(PoC実施中含む)」と答えた人に、生成AIの活用においてどのような課題を感じているかを尋ねた質問(複数回答)では、「AIが生成した誤情報(ハルシネーション)の検出と対策」と「セキュリティとプライバシー保護の徹底」(どちらも56.8%)が同率で最多となり、「AI出力結果の一貫性と品質の管理体制の構築」(47.2%)が続いている。

 特定企業データを活用したカスタマイズSLM(特化型小規模言語モデル)の利用を検討しているかを尋ねたところ、「かなり検討している」(32.0%)と「やや検討している」(44.5%)を合わせた割合は、約8割に達した。

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