米OpenTextは、「Webroot」がアメリカの消費者1000名以上を対象に実施した調査の結果をまとめたレポート2024年版「GenAI Consumer Trends and Privacy Report」を、10月3日(現地時間)に発表した。
調査結果によれば、調査対象者の39%が少なくとも週に1回は生成AIを使用しており、46%が定期的に使用し、62%がもっとも頻繁に使用するAIツールとしてテキスト生成ツールを挙げている。
生成AIの使用状況は年齢によって異なり、生成AIを使ったことがないと答えた割合は、20~30歳では22%、31〜40歳では25%だったのに対して、41〜50歳では41%に達した。
56%は、今後1年間でAIの使用が増えると予想しており、5年以内に増加すると予想する人が63%を占めている。一方で、41〜50歳の20%は生成AIツールを使用しておらず、今後も使用するつもりはないという。
しかしながら、AIシステムが個人のデータを収集することに懸念を抱いているか中立である人は90%に達し、うち3分の2はAIによるプライバシーの侵害を懸念していることが明らかになった。
個人情報を保護するために、生成AIの使用時に何らかの対策を講じるか、プライバシーツールや設定を使用したことがある人は43%で、32%は検討中、16%は個人情報の保護方法がわからない、9%は使用しておらず心配もしていないと答えている。
業務において生成AIを使用している人では、生成AIを使用する際に個人情報保護のためのプライバシーツールの使用や設定を行っている人は27%に留まった。
職場における生成AIの使用にあたって、よく用いられるプライバシーツールとしては(複数回答)、パスワード管理ソフトウェア(64%)、アンチウィルスソフトウェア(63%)、VPN(62%)、広告ブロッカー(61%)、アイデンティティ窃盗保護(57%)が上位を占めている。
個人情報保護にあたっては、強力でユニークなパスワードを使用する人が76%に達し、ソフトウェアの定期的なアップデートを実行している人は69%、データ保護用の二要素認証を使用している人は64%に達し、個人情報保護意識の高さがうかがえる。
子どものプライバシー保護では、保護者の49%が子どものAI使用について非常に懸念しており、52%は何らかの手段でAIを使用している子どもを監視しているという。AIを使用する子どもの監視には、ペアレンタルコントロール(50%)やプライバシー教育の実施(45%)が多く用いられている。
生成AIによる子どもの個人データの収集・使用を、ビデオゲームと比較すると、ビデオゲームよりも生成AIをより懸念している保護者が85%に達した。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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