米Microsoftは、アジア太平洋地域におけるAI研究とイノベーションの推進を強化すべく、新たな研究拠点となる「Microsoft Research Asia-Tokyo(マイクロソフトリサーチアジア東京)」を設立したことを、11月18日に発表した。
Microsoft Research Asia-Tokyoは、embodied AI、ウェルビーイング&ニューロサイエンス、societal AI、インダストリーイノベーションといった、日本の社会経済的優先事項に即した重要な分野に焦点を当てる。研究活動を通じて先端技術を活用して社会の進歩を促し、地域のイノベーションエコシステムに貢献することを目指している。
同施設における、おもな研究テーマは以下の通り。
- Embodied AI:複雑なタスクをこなし、物理的および仮想的な環境での理解や対話ができるインテリジェントシステムの開発
- Societal AI:AIが社会に及ぼす影響を探究して、技術が人類の利益に役立つようにする
- ウェルビーイング&ニューロサイエンス:ニューロサイエンスからのインスピレーションを得て、人間とAIのインターフェースを再構築し、AIをウェルビーイング向上のために活用する
- インダストリーイノベーション:学際的かつ境界を超えた研究を通じて、現実のニーズを理解するとともに、産業パートナーと協力してイノベーションを促進する
さらに、Microsoft Research Asiaの重要な使命の1つとして、次世代のイノベータの育成があることから、Microsoft Research Asia-Tokyoでは共同研究プロジェクト、インターンシップ、招聘研究員プログラムといった多様な人材プログラムを実施していく。これらのプログラムによって、キャリアの初期段階にあるプロフェッショナルに実践的な経験を提供することで、複雑な技術課題に対処するために必要なスキルの習得を支援する。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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