Tech総研が発表した2008年1~3月期企業採用動向によると、IT業界は旺盛な求人が見込めそうだ。
Tech総研が発表した2008年1~3月期採用天気予報によると、IT業界は旺盛な求人が見込めそうだ。
アプリ系SE
依然として好調な求人をキープが見込めそう。とくに1~3月期は、外資系企業は暦年で期が変わるため、採用意欲が旺盛になる特徴があるそうだ。また、大手コンサルティングファームや大手ERPベンダー、データベースベンダーからの求人にも注目したい。
求められる技術経験についてはJavaや.Netの市場価値が相変わらず高いが、汎用機系のバックグラウンドを持つエンジニアへの求人も増えている。基幹系システムをオープン系に移行させる際に、知識を持った人材が必要となるためだ。特定の業種で言えば、SuicaやEdyに代表される非接触型ICカードなど社会インフラ系に関するニーズが高まっているという。
コンサルタント
景気上昇を受けた旺盛なシステム投資に支えられ、コンサルタントの求人は活発とのこと。今後の景気によってはどうなるか予測は難しいが、「この1~3月期は転職活動のベストタイミングになる」としてピーカン晴れの予測を立てている。
大手コンサルティングファームではアウトソーシング事業を強化しており、最上流に立つコンサルタント職だけではなくシステムの運用方針、方法論を提案できる「運用のスペシャリスト」をはじめとして、幅広い人材を求めている。SI企業で運用を経験してきた人はもちろん、社内SEなどから転身できる可能性も広がってきた。
また、社内の調整や顧客との折衝も必要になるため、経験を積んだベテランの採用に意欲的なのが特徴だという。
求人するものの「誰でもいい」というわけではない
求人数は依然として高水準だが、「誰でもいい」というわけではなくなっており、経験年数や技術力のハードルは徐々に上がってきているようだ。
インターネット系、Web系企業では、現場ではのどから手が出るほど人が欲しくても、経営トップ層は「当社の企業理念やビジネスモデルに合致した人を」と選別を強める風潮が見られるという。今後の景気も考慮し「雇うなら優秀な人材を」という意識は高まってきているようだ。
業界全体が活況でも企業によって状況は異なっており、個別の事情を考慮して転職活動にのぞむべきだろう。
【関連リンク】
・職種別 採用天気予報(08年1~3月期)/Tech総研
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