SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

高機能JavaScriptスプレッドシート部品「SpreadJS」の活用(AD)

Excel VBAをWeb化! SpreadJSでスプレッドシート資産を活かすモダナイズ入門

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 メシウス株式会社の提供する「SpreadJS」は、サーバサイドの実装を必要とせずにWebブラウザのみでExcelライクなスプレッドシートを作成、表示することのできるJavaScriptライブラリです。本記事では、既存のExcel資産をWebアプリに移行する方法を解説します。

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

対象読者

  • Excel VBAで作成したマクロをWebアプリに移行したい方
  • JavaScriptを使ってExcelライクな操作を実現したい方
  • SpreadJSを使って業務アプリケーションのUIを改善したい方

SpreadJSとは

 SpreadJSは、JavaScriptだけで動作する高機能なスプレッドシートコンポーネントライブラリです。Webブラウザ上でExcelに近い操作感と豊富な表計算機能を実現し、単なるテーブル表示を超えたインタラクティブなユーザー体験を提供します。

SpreadJSの公式ページ
SpreadJSの公式ページ

 まさに「ExcelをそのままWebに持ち込める」ようなライブラリです。SpreadJSの主な特長は以下の通りです。

  • Excel互換のUI/UX
  • 豊富な関数とセルスタイル
  • 大規模データでも高速レンダリング
  • 豊富な拡張性とAPI

 Excel互換をうたうばかりではなく、「多段ヘッダ」や「ツリー表示」「ガントチャート」など、Excelより高機能な部分もあり、かゆいところに手が届く仕様になっています。

SpreadJSの付加機能の例
SpreadJSの付加機能の例

 今回紹介するExcel VBA資産のWebアプリ移行だけでなく、BIツールに組み込んだり、既存の帳票を活かした業務アプリケーションを構築したりと、さまざまなシーンで利用できます。また、SpreadJSの機能の基本的な使い方については、公式サイトで利用ガイドが公開されているのでそちらもご覧ください。

前提条件

 今回は以下の環境を想定します。SpreadJSの機能だけでなにができるかをわかりやすくするため、フレームワークは使用しませんが、Angular、React、Vue.jsなどとの組み合わせでも利用可能です。

  • 使用言語: JavaScript(Pure JS)
  • SpreadJSのバージョン: 18.0.6
  • 開発環境: Visual Studio Code(以下、「VS Code」)

移行するExcelの紹介と移行の流れ

 本記事で移行対象とするExcelファイルは、店舗ごとの売上データを集計シートにまとめるマクロを搭載したサンプルファイルです。

移行するサンプルのExcelファイル(demo.xlsm)
移行するサンプルのExcelファイル(demo.xlsm)

 サンプルファイルは以下のようなシートから構成されています。

  • 祝日: 集計時に売上対象外とする日付リスト(集計シートの条件付き書式で使用)
  • 集計: 各店舗のデータを読み込み、全店舗の売り上げ合計や平均を計算するシート
  • A店舗B店舗C店舗: 各店舗の日次売上データを表形式で記録するシート

 なお、SpreadJSはマクロつきExcelファイル(demo.xlsm)に非対応のため、以下ではボタンを削除し、Excelファイル(.xlsx)として保存し直したファイル(demo.xlsx)を使用します。

 では、サンプルプロジェクトの構成を確認した上で、SpreadJSの初期化とExcelファイルの読み込みから始めましょう。

サンプルプロジェクトの起動

 以下3つのサンプルプロジェクトを用意しています。

  • samples/: サンプルプロジェクトのルートディレクトリ
    • 01-basic: SpreadJSの初期化とExcelファイルの読み込み
    • 02-with-buttons: HTMLのボタンからSpreadJSのデータを操作
    • 03-with-ribbon: リボンをつけてExcelライクなインターフェースを実現

 実際の動作確認は、VS CodeでLive Serverを起動して行います。VS Codeに拡張機能「Live Server」をインストールし、以下の手順でサンプルプロジェクトを起動します。

  1. プロジェクトのルートディレクトリ(samples)を開く
  2. 任意のindex.htmlを右クリックし、「Open with Live Server」を選択する
  3. ブラウザが起動し、http://localhost:5500/01-basic/のようなURLが表示される

次のページ
SpreadJSでサーバーに配置したExcelファイルを読み込む

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
高機能JavaScriptスプレッドシート部品「SpreadJS」の活用連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

WINGSプロジェクト 山田 研二(ヤマダ ケンジ)

株式会社MSEN CTO。高校卒業後、大阪大学の研究所で働きながらプログラミングやWebデザインをはじめ、以後20年以上、Webサイト制作や業務システムの構築を手がけています。フリーソフトもいくつか公開しています。好きな言語はC#とTypeScript、趣味は旅行です。 GitHub アカウントWINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。個人紹介主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著者記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:メシウス株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/21577 2025/06/16 12:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング