情報処理推進機構(IPA)は、「デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)」として選定された企業の先進的なDX事例を取りまとめた、「デジタルトランスフォーメーション銘柄2025選定企業レポート」を5月30日に公開した。
デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)は、東京証券取引所に上場している企業の中からビジネスモデルなどを抜本的に変革して、新たな成長・競争力強化につなげるDXに取り組む企業を、経済産業省、東京証券取引所およびIPAが選定している。
2025年は、「DX銘柄2025」選定企業31社、うち「DXグランプリ2025」選定企業2社、「DX注目企業2025」19社と「DXプラチナ企業2025-2027」1社が選定された。
同レポートには、DX銘柄2025選定企業のうち、とりわけ優れた取り組みによってデジタル時代を先導する企業である「DXグランプリ2025」に選定されたSGホールディングス、ソフトバンクの経営層へのインタビューを4ページずつ写真付きで掲載しており、DX推進に関する経営ビジョンやビジネスモデル、戦略をはじめ、DX成功のポイントやAI活用への取り組みなどを、詳しく紹介している。
あわせて、「DX銘柄」に選定されたグランプリ以外の29社については「経営ビジョン・ビジネスモデル」「DX戦略」「組織づくり」「デジタル人材の育成・確保」「ITシステム・サイバーセキュリティ」「データ活用・連携、AI活用」「DXの取り組み」「成果指標の設定」「ステークホルダーとの対話」を各社2ページで紹介する。また、企業価値への貢献において注目されるべき取り組みを実施している企業として選定された「DX注目企業」19社も、「経営におけるDXの位置づけ」「DXの取り組み紹介」を各半ページで紹介している。
さらに、特に傑出した取り組みを継続している「DXプラチナ企業」に選定されたLIXILの経営層へのインタビューを4ページにわたって掲載しており、同社のDX戦略やDXの取り組みとしてもっとも効果的だったものなどを深掘りした。同じく、2024年以前に「DXプラチナ企業2023-2025」に選定された中外製薬、小松製作所、トラスコ中山、「DXプラチナ企業2024-2026」に選定された日立製作所、トプコンに対して、前年からのDXの取り組みの変化や力を入れている事業などを聞き、長くDXに取り組んで業界をけん引する殿堂入り企業ならではの秘訣も紹介している。
巻末には、東京証券取引所の国内上場企業311社から回答を得た「デジタルトランスフォーメーション 調査2025」の分析結果も掲載しており、「DX銘柄2025」に選定された企業の特徴をデータに基づいて示した。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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