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![]() 柳井です。 天藤真の「大誘拐」を読みました。その話のスケールの巨大さ、主人公の器の大きさ、そして、話の展開の軽妙さが魅力の傑作ミステリーでした。この小説で上手いなと思ったのは、各種計算結果の提示方法です。お金の計算、警察の人員配置の計算、移動時間の計算など、様々な場面で数字と計算が出てきます。 人間は数字に弱いです。数字で示されると、非常に説得力があると感じてしまいます。しかし、ただ数字を見せるだけでは駄目です。そこに、日常生活から想像できる具体性がなければいけません。この小説では、数字を示す時に、想像しやすいように日常生活と結びつける配慮が行き届いていました。 他人を説得する時に数字を出す場面は多いです。その際に、どれだけその数字のイメージを具体的にわかせるか。その配慮を用意することも大切だなと感じました。 |
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