SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine(コードジン) ProductZine

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

Developers Summit 2026 Summer セッションレポート(AD)

AIと並走する「IA」とは?ハイヤールー葛岡氏、広木大地氏が考える「AIと協働する力」の正体

【16-A-4】組織のAI協働力をどう見極め、どう育成するのか?

個人の「できる」から組織の「自創化」へ、生産性は2倍にも

 広木氏の著書では、個人の成熟度ではなく組織の業務における成熟度を5段階で定義している。レベル1は個人レベルの「できる化」、レベル2は部署レベルの「できる化」。レベル3は社内ナレッジ連携による「自働化」、レベル4は業務の発生から完了までを任せる「自働化」。そしてレベル5は、業務改善のサイクル自体をAIに任せる「自創化」だ。レベル1で見込める生産性向上が10%程度なのに対し、レベル5では90~100%、つまり生産性が2倍に達するという。

 広木氏はこの背景に、時代ごとの「正しさ」の変遷があると説明する。製造業由来の「標準化してマニュアル化する」発想、2000年代Webビジネス以降の「可視化して最適化する」発想。いずれもAI時代においては、最初に据えるべき優先事項ではなくなりつつあるという。まず自分ができる業務を他者やAIに広げる「できる化」、それを自動的に回す「自働化」、改善まで含めて任せる「自創化」――この順番で組織のAI活用を組み立て直す必要がある。

『AIエージェント 人類と協働する機械』が示す「5つの成熟度」――できる化(個人・部署)、自働化(社内ナレッジ連携/業務完了まで)、自創化(業務改善も任せる)
『AIエージェント 人類と協働する機械』が示す「5つの成熟度」

 この考え方を具体的な物差しに落とし込んだのが、ハイヤールーの評価ダッシュボードだ。「共同推論」をさらに分解すると、「提案の評価と採択」と「代替案の引き出し」という指標になる。平均スコアは前者が67.3%、後者が56.2%。「AIの方針提案を根拠付きで採択・評価しているか」「鵜呑みにせずAIと一緒に推論しているか」といった観点でギャップを可視化し、そのギャップを埋めるアクションを組織にインストールしていくことで、レベル1からレベル5へと引き上げていけると葛岡氏は語る。

ハイヤールー「AI協働力」ダッシュボード――「提案の評価と採択」67.3%の評価観点とスコア基準
ハイヤールー「AI協働力」ダッシュボード――「提案の評価と採択」67.3%の評価観点とスコア基準

 葛岡氏は最後に、この日語られた内容をこう総括した。AIは労働を奪う存在ではなく、人間の力を増幅するIAである。しかし増幅するためには、それにふさわしいスキルが求められる。それこそが「AIと協働する力」であり、育成の第一歩は現在地を可視化することにほかならない。求められるスキルとのギャップが見えて初めて、それを埋めるアクションが取れる。

 ハイヤールーは、この可視化と育成のサイクルを3つのサービスとして提供している。採用時にAI協働力を可視化する「Skill Interview」、実務のログからAI活用の量と質を可視化する「Skill Assessment」、そしてそこから個別最適な学習プランを自動提案する「Skill Development」だ。NTTドコモや出前館、タイミー、DMM.com、GMOインターネットグループ、freeeなど300社超が導入しているという。

ハイヤールー「Skill Interview」――候補者のAI協働力を可視化するダッシュボード。NTTドコモ、Demaecan、Timee、DMM.com、GMOインターネットグループ、freeeなど300社超が導入
ハイヤールーが提供する候補者のAI協働力を可視化するダッシュボード「Skill Interview」

 AIというIAをどこまで使いこなせるかは、結局のところ個々のエンジニアの「共同推論」と「出力の品質保証」にかかっている。自分がどちらの側に立っているのか、まずは可視化してみることが、格差の反対側に立つための最初の一歩になる。

株式会社ハイヤールーからのお知らせ

 Developers Summit 2026 Summer 対談の内容を資料としてまとめております。こちらもぜひご覧ください。

この記事は参考になりましたか?

連載通知を行うには会員登録(無料)が必要です。
既に会員の方はを行ってください。
Developers Summit 2026 Summer セッションレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

丸毛 透(マルモ トオル)

インタビュー(人物)、ポートレート、商品撮影、料理写真をWeb雑誌中心に活動。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

DeveloperZine編集部(デベロッパージン編集部)

DeveloperZineは、株式会社翔泳社が運営する、技術と組織の意思決定を支える情報メディアです。技術選定やチームづくりに向き合い、自分の判断を確かなものとしたいエンジニアやエンジニアリングリーダーに向けて、翔泳社主催エンジニアイベント「Developers Summit」とも連動しながら実践知...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社ハイヤールー

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/29037 2026/08/20 11:00

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー