GNUプロジェクトが、元祖ソースコードバージョン管理システム「SCCS(Source Code Control System)」の代替として公開している「CSSC(Compatibly Stupid Source Control)」が、実に4年ぶりにメジャーバージョンアップし、バージョン1.2.0が公開された。
Linuxカーネルがgitを採用して以来、分散型ソースコード管理システムが人気になっているが、ソースコード管理には長い歴史がある。GNUプロジェクトが、元祖ソースコードバージョン管理システム「SCCS(Source Code Control System)」の代替として公開している「CSSC(Compatibly Stupid Source Control)」が、実に4年ぶりにメジャーバージョンアップし、バージョン1.2.0が公開された。
SCCSは、最初期のUNIXに移植されて以来、1980年代に「RCS(Revision Control System)」が登場するまで、UNIX上で動作する唯一のバージョン管理システムとして君臨した。しかし、SCCSやRCSは時代的にもスタンドアローンのマシンでの動作を想定しており、1990年代にはネットワーク環境で動作するクライアント/サーバ型の「CVS(Concurrent Versions System)」に取って代わられた。さらに近年では、伽藍方式(限られた開発者のグループ内で開発を行い、外部に公開しない手法)からバザール方式(開発者を限定せず、複数で開発を行う手法)への開発モデルの変化にともない、分散型のバージョン管理システムが人気となっている。
CSSCは、かつてSCCSで管理されていたソースコードを、CVSやgitといったモダンなソースコード管理システム上に移行することを目的のひとつとしており、廃棄予定の古いサーバーなどに眠るソースコード資源も再活用できる。なお、バージョン1.2.0では、1年前にリリースされたバージョン1.1.1テスト版からの変更は特にない。
【関連リンク】
・GNU CSSC
・Index of /pub/gnu/cssc
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