マイクロソフトは22日、汎用サーバーの新製品「Microsoft Windows Server 2008 Foundation」の提供開始を発表した。主に従業員数が15名以下の中小企業を対象とした低価格サーバープラットフォームとして、OEM各社からの プレインストールモデル及びバンドルモデルに限定し、2010年6月まで提供される。
マイクロソフトは22日、汎用サーバーの新製品「Microsoft Windows Server 2008 Foundation」の提供開始を発表した。主に従業員数が15名以下の中小企業を対象とした低価格サーバープラットフォームとして、OEM各社からのプレインストールモデル及びバンドルモデルに限定し、2010年6月まで提供される。
同社 執行役 常務 ビジネス&マーケティング担当の佐分利ユージン氏は、国内で従業員数が20名以下の企業が占める割合は8割強、中小企業のPC利用率95%に対しサーバー利用率は1.6%と分析する。北米に比べ、中小企業のサーバー利用率は約5分の1、労働生産性は約70%になっていると、ビジネス拡大の余地を指摘した。
今回の製品を提供することで、従来までITエンジニアの不在や導入コスト等の問題からサーバー導入に踏み切れなかった中小企業が、ファイル/プリンターサーバーの共有やマルチユーザー機能等によって業務効率を改善できるようにし、生産性の向上につなげたい考えだ。
Windows Server 2008 Standardとの違いとして、物理プロセッサーのソケット数が1に限定される、最大メモリが8GB、Hyper-Vが使えない、ユーザー数やActiveDirectoryのアカウント数がそれぞれ15に制限される他、幾つかの機能上限が制限されている。なお、Standard版へのアップグレードも可能で、アプリケーションはStandard版と同様に動くと述べている。
ハードウェアパートナーのDELL、NEC、日本IBM、日本HP、日立製作所、富士通各社から順次Windows Server 2008 Foundationを搭載したエントリーレベルのサーバーが順次提供される予定。DELLでは5万円台のサーバーの発売を予定している。
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・Windows Server 2008 Foundation
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斉木 崇(編集部)(サイキ タカシ)
株式会社翔泳社 ProductZine編集長。1978年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科(建築学専門分野)を卒業後、IT入門書系の出版社を経て、2005年に翔泳社へ入社。ソフトウェア開発専門のオンラインメディア「CodeZine(コードジン)」の企画・運営を2005年6月の正式オープン以来担当し、2011年4月から2020年5月までCodeZine編集長を務めた。教育関係メディアの「EdTechZine(エドテックジン)」...
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