新潟県では4回目となる「オープンソースカンファレンス2009 Niigata(OSC2009 Niigata)」が1日、新潟国際情報大学新潟中央キャンパス(新潟市中央区)で開催され、130人以上のオープンソース利用者が集まった。
新潟県では4回目となる「オープンソースカンファレンス2009 Niigata(OSC2009 Niigata)」が1日、新潟国際情報大学新潟中央キャンパス(新潟市中央区)で開催された。OpenStreetMap JapanやMozilla Japanなど、OSCではおなじみのスピーカーの講演に加え、地元の新潟インターネット研究会や新潟オープンソース協会のセミナーも実施された。このカンファレンスでは3トラックで計14セッションが行われ、130人以上のオープンソース利用者が集まった。
新潟インターネット研究会によるミニセミナーは、「USB BOOTで使うDOS」と「新gTLD.niigataのインパクト」の2本立てで行われた。前者はオープンソースのMS-DOS互換OS「FreeDOS」を利用したUSBブートのシステムで、デモでDOSが実際に起動し、懐かしいFD(MS-DOS上で動作するフリーのファイルマネージャ)の画面が立ち上がると会場がどよめいた。
新潟オープンソース協会によるセッションでは、電子モール構築システム「ONE/DEPO」の紹介やRuby on Railsによる業務システム構築ノウハウといった、より業務寄りの発表が行われた。また、展示ブースでは「Echigo BSD Users Group(EBUG)」がワンセグ視聴OpenBSD Live USBシステムを展示し、新潟でのOSS利用の広がりを感じさせた。
閉会の挨拶に立った実行委員長の湯川高志氏(長岡技術科学大学工学部電気系准教授)は、「参加者数こそ政令指定都市・新潟としてはそれほど多くないが、(OSCとなる)前から続けているイベントであり、これからも細く長く続けていきたい。来年以降も参加をお願いします。」と語った。近年は、地方におけるオープンソース活動を地方自治体が推進したり支援することも増えてきたが、新潟ではまだ行政の理解が得られず、今後の課題と言えるだろう。
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・オープンソースカンファレンス2009 Niigata
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