PerlやPythonなど軽量プログラミング言語(Lightweight Language)の総合カンファレンス「Lightweight Language Television(LLTV)」が29日、なかのZERO(東京都中野区)で開催された。
PerlやPythonなど軽量プログラミング言語(Lightweight Language)の総合カンファレンス「Lightweight Language Television(LLTV)」(主催:Lightweight Language Television実行委員会、協賛:日本UNIXユーザ会ほか)が29日、なかのZERO(東京都中野区)で開催された。夏のLL系総合イベントとして7回目となる今年は、LLTVというタイトルどおりテレビ番組を模した演出で、朝10時半から夜21時まで約10時間にわたって、6つの「番組」としてセッションを行った。
午前中には「朝から生テレビ」と題して「Language Update」などが行われ、続いて「LLフィーリングカップル」では男女によるLL観の違いが明らかにされた。午後はまず話題の「クラウド」を題材にした「渡る世間は雲ばかり」で、Google App Engine/Java上でフレームワーク「Slim3」のデモを行ったひがやすお氏の「最近のJavaはLL(なのでコンパイルやデプロイを気にせず開発できる)」のひと言が注目を集めた。
続く「プロトタイピング~「もの作り」の流儀~」ではハードウェアのプロトタイピングなどについて語られ、LLイベントらしい視野の広いセッションとなった。夕方からは「大改善!! 劇的ビフォーアフター」と題して、C言語をschemeのようにしてしまう「CiSE(C in S-Expression)」などさまざまな「カイゼン」例が紹介された。
最後は「LLレッドカーペット」と題したライトニングトーク。東京ミッドタウンに勤務するIT技術者による漫才コンビ「ミッドナイツ」がトリを飾った。
昨年のLarry Wall氏やまつもとゆきひろ氏のような超大物の出演はなかったが、あくまで1トラックで、1本のプログラムあたりの時間を長めに取り、構成や人選などの面でも「仕込んだ」内容を売りとするLLイベントらしいカンファレンスとなった。参加者は当日券を含めて約600人。
LLイベントは来年も開催される予定だが、実行委員で日本UNIXユーザ会の法林浩之氏は「この1~2年で(オープンソースのプログラミング言語にフォーカスした)イベントが増えてきたこともあり、会場や規模については考えどきかもしれないが、マンネリにならないよう、来年も演出を考えたい」と語っている。
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- 2009/08/31 15:45 本文一部修正しました。
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