C1PrintDocument/C1PrintPreviewControlコントロールについて
C1PrintDocumentコントロール
C1PrintDocumentは、印刷、プレビュー、およびディスクファイルへの保存ができる複雑なドキュメントを作成するコンポーネントです。ドキュメントをPDF、RTFなどのさまざまな外部形式にエクスポートすることもできます。
ドキュメントは、完全にコードで作成するか、または強力かつ柔軟なデータバインディングモデルを使用し、データベースから取得して作成します。元データをファイルから読み込み、コードで加工することもできます。さらに、次のような機能も持っています。
- 作成したドキュメントを、PDF・Excel(XLSとXLSX)・Word(RTFとDOCX)・HTMLおよび複数の画像形式にエクスポート
- エクスポートしたPDFファイルをAdobe Acrobatで表示する方法を制御
- VBScript式を組み込み、コントロールのオブジェクトモデルにアクセスする
- 複数のフォント、テキストの色と背景色、テキストの位置合わせ(下付き、上付き)、インライン画像、各種テキスト配置(テキストの両端揃えを含む)などを含むテキストの段落のサポート
- ハイパーリンク、リンク先などを追加してドキュメントをインタラクティブにする
- さまざまなページサイズ、ページ設定、列数、ページヘッダーなどに対応する複数のページレイアウトを事前定義し、単一のプロパティを設定して実行時に選択可能
- テーブル要素をグループ化し、グループにスタイルの適用、行と列のヘッダー変更などが可能。テーブルのExcelスタイルのオブジェクトモデルをサポート
- 水平方向のページレイアウトのサポート
- ドキュメントへのバーコードの追加
C1PrintDocumentコントロールは、主に次の部分で構成されます。
- Body
ドキュメントの実際のコンテンツ(テキスト、画像など)の論理構造を表します。 - Pages
コンテンツ(本体)と特定のページ設定に基づいて生成されたページのコレクション。 - Style
ドキュメントのルートスタイル。スタイルは、ドキュメント要素(フォント、色、線スタイルなど)のほとんどのビジュアルプロパティを制御します。 - Dictionary
ドキュメント内の複数の場所で使用される画像は、辞書に格納して再利用できます。 - EmbeddedFonts
ドキュメントで使用される埋め込みTrue Typeフォントのコレクション - Tags
ドキュメント内に挿入できるユーザー定義タグのコレクション
このように、C1PrintDocumentコントロールは大変豊富なドキュメント作成機能を持っており、アプリケーションの目的に合わせたドキュメント作成が可能になっています。
C1PrintPreviewControlコントロール
C1PrintPreviewControlコントロールは、C1PrintDocumentコントロールと連動して、作成したドキュメントのプレビューや印刷機能を提供するコントロールです。プロパティでC1PrintDocumentコントロールへの関連付けを行うだけで、プレビューやサムネイルを自動的に作成し、コードを書くことなくそのまま印刷機能を使うことができます。また、専用のツールバーを持ち、ページめくりやファイルへの保存、ズーム表示などの機能をあらかじめ実装しています。
C1PrintPreviewControlコントロールには、次のような機能が組み込まれています。
- 柔軟なモジュール形式の設計により、内蔵された専用コントロール(プレビューペイン、サムネイルとアウトラインビュー、およびテキスト検索パネル)を使用して、ドキュメントビューをカスタマイズ
- ハイパーリンクやアウトラインなどのC1PrintDocument機能をサポート
- 標準.NET PrintDocumentコンポーネントをロードおよび表示し、外部形式(PDFなど)にエクスポート
- エンドユーザーは、実行時にページの余白または向きの変更などドキュメントをインタラクティブに変更可能。ドキュメントは変更に応じて自動的に再フローされる
- 異なるカルチャのすべてのエンドユーザーの視覚的文字列のローカライズ可能なバージョンを簡単に作成し、実行時に言語を切り替えることが可能
このように、C1PrintPreviewControlコントロールはフォームに配置するだけで、C1PrintDocumentコントロールで作成したドキュメントのプレビュー・印刷機能を実装できます。