本稿は、Scott Guthrie氏のブログを、氏の許可を得て、翻訳、転載したものです。米Microsoft社の副社長で、ASP.NETやSilverlightの開発チームを統率する氏のブログでは、次期製品を含む最新の技術をいち早く紹介しています。
ASP.NET MVC 3 リリース候補版のお知らせ
今朝(編集部注:米国時間の11月9日)、ASP.NETチームがASP.NET MVC 3 RC(リリース候補版)を出荷しました。ここからダウンロードできます。
ASP.NET MVC 3は非常においしいリリースになっており、新機能や改善個所が非常に多く追加されています。ASP.NET MVC V1およびV2との下位互換もあるので、既存のアプリケーションを簡単にアップグレードできます(手順についてはリリースノートを読んでください)。以前投稿したブログで、ASP.NET MVC 3の素晴らしい機能について確認できます。
- Razorの導入-ASP.NETの新ビューエンジン(7月)
- ASP.NET MVC 3 プレビュー1(7月)
- ASP.NET MVC 3 ベータ版(10月)
- ASP.NET MVC 3: Razorの@modelキーワード(10月)
- ASP.NET MVC 3: Razorでのレイアウト(10月)
本日のASP.NET MVC 3 RC ビルドには、いくつかの(バグ修正、ツールの改善、パフォーマンスチューニングなど以外の)改善点が含まれています。このブログ投稿では、本日のリリースに特化した改善点をカバーします。プレビュー/ベータ版で導入された機能や改善点については、以前のブログ投稿を確認してください。
Visual Studio内のRazorのIntelliSense
Razorベースのビューテンプレートに対する色指定やIntelliSenseは、Visual Studioまたは無償のVisual Web Developer Express内でもサポートされるようになりました。
Razorベースのビューテンプレートを編集する際に、HTML、C#、VB、JavaScript、CSSなどに対してIntelliSenseが機能します。
HTMLヘルパーメソッドを含む、完全なC#/VBのコードのIntelliSenseが得られます(ASP.NET MVCにある既存のHTMLヘルパーメソッドはすべて、Razorベースのビューでもきちんと機能します)。
Razor キーワードやディレクティブに対してもIntelliSenseを提供しています。
モデルをProductにするための@modelディレクティブの設定は以下のようになります。強く型付けされた HTMLヘルパー(およびテンプレート内の『Model』プロパティ)が正確に入力され、『Product』クラスに対してIntelliSenseを提供しています。
エディターの最終パフォーマンスチューニングは、まだ行っている最中です(また、本日のビルドでは間に合わなかった最適化もいくつかあります)。もし、IntelliSenseがどこかで上手く動かなかったり、本来より動きが遅かったりした場合は、それを再現するものを送ってください。最新のビルドで修正して確認します。