OpenSocial Foundationは11日、モバイル向けのソーシャルアプリケーション技術仕様として「OpenSocial WAP Extension」を採択した。
この技術仕様は、株式会社ミクシィの田中洋一郎氏がOpenSocial and Gadgets Specification Discussionグループに提案していたもので、11月18日にリリースされたOpenSocial 1.1の一部となった。
もともとOpenSocialでは、Webブラウザ上でリッチなWebアプリケーションを実現するために、JavaScript APIが提供されている。しかし、携帯電話などWAPで接続するデバイスではJavaScriptが利用できないため、ミクシィでは2009年10月にモバイル向け「mixiアプリ」をオープンする際に、RESTful APIを利用して外部サーバーでアプリを動作させる仕様を策定した。
その後、モバゲータウン(DeNA)やGREEがアプリをオープン化する際にも踏襲され、国内ではモバイル向けの一般的なアプリ仕様としてすでに広く使われている。今回の標準化で、スマートフォンほどリッチなWeb環境は持っていないが、日本のほとんどの機種と同程度に多機能で、WAPでネットに接続できる携帯電話、いわゆるフィーチャーフォン(Feature phone)向けの標準仕様として世界中で利用されることが期待される。