27日、翔泳社主催のDevelopers[Social Enterprise]Summit 2012(通称、夏サミ)が、東京コンファレンスセンター(東京・品川)で開幕した。
夏サミのメインテーマは「エンタープライズでのソフトウェア開発技術の革新」。頻繁に取り上げられるコンシューマベースのテクノロジーだけでなく、エンタープライズ系でも新しい技術が取り入れられていることにフォーカスした、2月に行われたデブサミとは一味違うものになっている。
今回のセッションは「ソーシャルメディアを使ったビジネスアプリケーション」と、開発の現場に変化をもたらしている「ソーシャル×アジャイルを活用したイマドキの開発手法」の2軸で構成。クラウドからモバイルまで幅広い内容で全14セッションが行われ、エンタープライズ系デベロッパのコミュニケーションを促進し、未来を考える場としている。
開会の挨拶にて、夏サミ実行委員会の株式会社セールスフォース・ドットコム CTO 及川喜之氏は「今日この場で時間を共有した方々へ、単なる情報提供だけでなく、何らかの気づきを提供できれば」とコメントした。
続いて、基調講演の中でPublickeyの新野淳一氏が、「ソーシャルエンタープライズ」というテーマについて次のように説明した。
「クラウドは従来のビジネスモデルに対し破壊的なイノベーションをもたらしたが、デベロッパーとして成功するには、クラウドの創造面に着目すべき。サービスモデルによる展開のしやすさ、マルチデバイス連携による多彩な価値提供、ビッグデータ分析によるサービス改善能力。すべてに共通するカギとして、コミュニケーション・コラボレーションといったソーシャル要素があり、業務アプリにおいても、今後注目すべき基盤の一つになってくる」
一方で、ソーシャルエンタープライズの基盤技術の主流はまだ定まっていないとも述べ、同イベントを、それを考察する一つの場としても位置づけていると語った。
【関連リンク】
・企業システムの近未来を予見する Developers[Social Enterprise]Summit 2012
・デブサミ・夏サミ Twitter
・ソーシャルエンタープライズに特化したイベント「夏サミ」7月27日開催決定!
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