Amazon Web Services(AWS)は、「Amazon Elastic Compute Cloud」(Amazon EC2)の高性能コンピューティング(HPC)向けクラスタインスタンス2種類の、東京リージョンでの提供を、5日に開始した。
今回、提供を開始したのは、「Cluster Compute Eight Extra Large」と、「High Memory Cluster Instance」の2種類のクラスタインスタンス。
「Cluster Compute Eight Extra Large」は、非常に高いCPU性能を持ち、広帯域幅で低レイテンシ、双方向ネットワークでインスタンスを稼働できる。ゲノム解析や大規模SAP導入、要件の厳しいネットワークバウンドアプリケーションなど、HPCアプリケーションに適している。
「High Memory Cluster Instance」は、1つのインスタンスに巨大なメモリや、分散メモリ型アーキテクチャを必要とするアプリケーション向けで、高性能データベースや分散メモリキャッシュなどメモリ集約型アプリケーションや、大学や研究所などで利用される実時間解析やインメモリ分析など、メモリ集約型のアプリケーション用に設計されている。
「Cluster Compute Eight Extra Large」と「High Memory Cluster Instance」の、東京リージョンでの提供開始によって、日本における企業や研究所は、事前投資が不要で、必要なときにいつでも、使った分だけ柔軟にスケールアップ/ダウンが可能な、HPCインフラストラクチャに容易にアクセスできるようになる。
大学や研究機関は、2013年4月にAWSの東京リージョンとピアリングされた「SINET」を活用して、「Cluster Compute Eight Extra Large」と「High Memory Cluster Instance」を、より低遅延かつ高速なネットワーク経由で使える。
【関連リンク】
・Amazon Web Services
・「Amazon EC2」
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