コンピュータエンターテインメント協会(CESA)のCEDEC運営委員会は、21日~23日にパシフィコ横浜で開催する、コンピュータエンターテインメント開発者向けカンファレンス「コンピュータエンターテインメントデベロッパーズカンファレンス 2013(CEDEC 2013)」に先だって実施していた「ゲーム開発者の生活と意識に関するアンケート調査」結果の概要を、19日に発表した。
「ゲーム開発者の生活と意識に関するアンケート調査」は、ゲーム開発者の生活と意識に関する調査で、開発者のキャリア形成やスキルアップのためのノウハウ共有を目的に、7月1日~31日に実施された。
調査によれば、日本のゲーム開発者は、おもに男性で、年齢は34歳、4割が既婚。中堅のゲーム会社に正社員として勤務し、勤続7年。年収は522万円。自身の仕事の成果を上げられるか、成果を公正に評価されるかが不安でストレスを感じつつも、現在の仕事には、おおむね満足。何よりもゲーム好きで、生涯ゲーム開発者でありたいと願う「生真面目な職人気質」であることがわかった。
具体的な内容としては、性別は「男性」が85.6%、「女性」が14.4%で、平均年齢は約34歳。国籍は「日本」が99.8%。「未婚」は58.7%で、「既婚」は41.3%だった。
最終学歴は、「ゲームスクール・専門学校卒業」が最も多く39.2%で、次いで「大学卒業」が36.4%、「大学院修了」が11.6%となっている。学問系統では「電気・電子・通信・情報工学系」が最も多く23.9%で、次いで「芸術・表現・音楽・デザイン系」が19.9%という結果となった。
勤務先の従業員規模は、100~299人が最も多い24.3%で、従業員100人以下の33.3%を合わせると、半数を超える57.6%が中堅・中小のゲーム会社に勤務していることになる。
仕事に対する満足度についての質問では、「大変満足」が10.0%、「満足」35.8%を合わせて、45.8%が現在の仕事に「満足」している。不満を持っている開発者が26.1%であることを考慮すれば、おおむね満足していると考えられる。
また、「ゲーム開発者になった理由」を問う質問では、「ゲームをつくるのが好きだから」という回答がもっとも多く、「ストレスの原因」では15.2%が「予定している成果を挙げられるかどうか不安だから」と回答した。
さらに、自身の将来像に関する質問では、67.7%の開発者が「働ける限り、ゲーム産業で仕事を続けるつもりである」と答えている。
データ分析を踏まえた詳細な報告書は、数か月をめどに公開する。
【関連リンク】
・コンピュータエンターテインメント協会
・「CEDEC 2013」
・「CESA、「CEDEC 2013」に向けて「ゲーム開発者の生活と意識に関するアンケート調査」を実施」(CodeZine)
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