C1Toolbarコントロールの概要
今回のアプリケーションでは、リッチテキストボックスに入力したデータをファイルに保存したり、ファイルから読み込む機能を追加します。
そして、この機能をツールバーで操作できるように、カスタムツールバーを作成し実装します。
このツールバーは、Toolbar for WPFのC1Toolbarコントロールを使用します。
このコントロールは、アプリケーションにナビゲーション機能を追加するためのカスタムツールバーを作成するコントロールです。ツールバーにリンクやカスタムコンテンツ、セパレータ、グループなどを組み込むことができ、またほとんどすべての種類のコントロールを配置できます。
このコントロールは、次のような主要機能を持っています。
タブとグループ
タブやグループを使用して、関連するコマンドをまとめて整理できます。例えば、関連するツールバーボタン同士を「フォント」や「クリップボード」などのグループにまとめることができます。タブやグループには、それに含まれるコマンドやアクションを表すラベルを付けることが可能です。
リボンに似た機能
C1Toolbarには、折りたたみ、ヘルプ、ダイアログランチャーのボタンなど、MicrosoftのRibbonに似た機能が組み込まれています。
軽量のToolbarStrip
簡単なシナリオで軽量のC1ToolbarStripを作成できます。
スタイルが設定されたボタンおよびドロップダウン
C1ToolBarコントロールは、任意のUIElementをサポートするコンテナです。ツールバーを簡単に作成できるように、Toolbar for WPFには、ボタン、トグルボタン、セパレータ、ドロップダウンコントロールなど、ツールバーに配置できるさまざまなコントロールが用意されています。イベントハンドラをアタッチしたり、コマンドフレームワークを活用して、各コントロールに動作を追加できます。
WPFコマンドフレームワークのサポート
ツールバーは、WPFコマンドフレームワークをサポートします。それぞれタイトルと小さな/大きな画像ソースを含むコマンド群を一度作成し、それらを複数のツールバーで共有できます。
オーバーフローのサポート
ストリップパネルの空きスペースに応じて、ストリップパネルとドロップダウンオーバーフローパネルの間で項目が入れ替わります。デフォルトでは自動的に入れ替わりますが、必要に応じていつでも無効に設定できます。
方向の変更
ツールバーの方向を水平(デフォルト)と垂直から選択します。
ClearStyle技術のサポート
Toolbar for WPFは、コントロールのテンプレートを変更することなくコントロールの色を簡単に変更できるComponentOneの新しいClearStyle技術をサポートします。色のプロパティをいくつか設定するだけで、C1Toolbar要素のスタイルを簡単に設定できます。