米Dockerは、オープンソースのコンテナ管理ツールの最新版「Docker 1.6」を、4月16日(現地時間)にリリースした。
「Docker 1.6」では、Docker Engineだけでなく、RegistryやCompose、Swarm、Machineもアップデートしている。
「Docker Engine 1.6」は、コンテナやイメージにユーザー定義のメタデータを付与できる、ラベル機能を新たに搭載した。また、ユーザーからの要望が多かったWindows版のクライアントをサポートしている。
このほか、ログインドライバのAPIへのオプション追加や、コンテンツにアドレスを付けられるdigest識別子の導入、各プロセスに割り振るリソースを制限可能なulimitツールの採用、イメージを再構築せずにオンザフライで変更できるcomit/import機能の追加など、さまざまな機能向上および追加が行われた。
「Registry 2.0」は、イメージをプルする際のパフォーマンスと信頼性を向上しており、あわせてセルフホスト版もリリースしている。
Composeは、Dockerで複合アプリケーションを定義・実行を行うツールで、最新版の「Compose 1.2」では、複数のComposeファイルによる異なる環境の定義など、多数の新機能を搭載する。
Swarmは、複数のDockerのホストを単一の仮想ホストに集める、Dockerネイティブのクラスタリング機能。最新版の「Swarm 0.2」では、クラスタ上でスケジューリングを行うストラテジや、イメージのプルや識別といったDocker APIの完全なサポート、追加可能なクラスタドライバへの対応など、さまざまな機能を追加した。
Machineは、PCやクラウド、データセンター上に、Dockerホストを容易に作成できるツールで、最新版の「Machine 0.2」ではよりわかりやすいインターフェースを導入するとともに、プロビジョニングサーバによる集約的な制御、TLS認証の再実装などの新機能を備えている。
【関連リンク】
・Docker(英語)
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です