米Microsoftは、「Trinity」として知られていた、インメモリ動作の分散グラフ処理エンジン「Graph Engine 1.0」のプレビュー版を、5月18日(現地時間)にリリースした。
Graph Engineは、強力なメモリ格納機能と汎用処理エンジンによって、大量のリソースや処理能力が必要なグラフ処理を容易にし、オンラインにおいてリアルタイム処理を行うアプリケーションや、高スループットのオフライン分析システムに活用できる。
Graph Engineのメモリ格納機能は、大量のランタイムオブジェクトの管理が可能なので、メモリ利用率の高い環境でのメモリ管理を効率化し、1バイトごとのデータアクセスや処理に威力を発揮する。
さらに、データモデリングとメッセージパッシングを統合した宣言型の言語によって、自由なデータの定義やシステムの拡張を実現している。
他のシステムスタックとの統合にも対応しており、RESTfulインターフェースによってユーザー定義APIを作成できる。また、Graph Engineを利用するアプリケーションでは、さまざまな機器への接続性を向上する。
分散コンピューティング関連では、宣言型のデータモデリングおよびネットワークプログラミング、IntelliSense、プログラミング言語組み込みクエリ、リモートでのデプロイ/コントロール/モニタリング/デバッグに対応している。
Visual StudioやAzureとの親和性も高く、Visual StudioによってさまざまなGraph Engineアプリケーションを作成可能で、開発したアプリケーションは数クリックでAzureにデプロイできる。
【関連リンク】
・日本マイクロソフト
・Graph Engine(英語)
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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