2月19〜20日に開催された「Developers Summit 2015」(以下、デブサミ2015)の優秀セッションを表彰する、デブサミ2015アワードの入賞者が決定しました。
デブサミアワードは、セッション来場者数とデブサミ来場者の満足度調査を元に決定された、優秀セッションに対して贈られる賞。こちらでは、総合1位~3位、スポンサーセッション部門の入賞者および受賞コメントをご紹介します。
また、7月29日に開催される「Developers Summit 2015 Summer(夏サミ2015)」にて、デブサミ2015アワードの表彰式および受賞者によるショートセッションを行います。夏サミ2015の開催概要や、デブサミ2015アワードの表彰式については、追って詳細な情報をお知らせします。
総合1位/ベストバリュー賞(満足度1位)/公募賞
「社内スタートアップによる組織の成長に伴い発生する痛みとその解決策について(拡大版) ~スクラム&リーンスタートアップ導入について~」
黒田 樹氏(リクルートホールディングス)
黒田氏からのコメント
この度は素晴らしい賞を3つもいただきありがとうございました。私だけではなくチームみんなでやってきたことが、社外のみなさまからこういうかたちで評価をいただけたことに非常に感謝しております。また同時に、自分たちのやってきたことに対しチームとして自信を頂くこともできました。
突然のサービスのヒットから、急速に肥大化した組織。混乱する現場。ビジネスチームとエンジニアチームの関係性の悪化。どんなに新機能を開発しても成長速度が鈍化していく状況。スタートアップの綺麗な成功例ばかりが記事になりがちですが、出来るだけ現場の息遣いが伝わるように意識して発表させていただきました。実際は、現場は、ドロドロしてるし、喧嘩もあります。
どうしてもアーリーステージのサービスでは不確実性が高く、暗闇の中を全速力で走っているような状態のため不安になります。夢に出てきます。うなされます。常にお腹がいたくなります。考えうる施策を講じてもすぐに効果がでない、それを打開するためにどんどん新しいタスクが生まれ現場が疲弊していく事もあると思います。
そんな悪循環と制約のある状況下で「やらないことを決める」重要性を気づかせてくれたのがスクラムであり、不確実性というリスクをさげる価値観をくれたのリーンスタートアップでした。発表のスライドから、少しでもそれらの価値観が皆様にお伝えすることが出来ていましたら幸いです。
最後になりましたが、このような貴重な発表の場をいただくことができまして、デブサミ運営事務局の方々、翔泳社様、私達にいろいろなことを教えてくださったメンターの皆様、そして、発表を聴いてくださった皆々様、本当にありがとうございました。
総合2位
川上 量生氏(ドワンゴ)
総合3位
山口 徹氏(ディー・エヌ・エー)
山口氏からのコメント
総合セッションランキング三位の受賞、ありがとうございます。デブサミには何度か登壇した事があるのですが、一人で発表するのは初めてで、このような機会を頂き発表出来ただけでも光栄なのですが、賞まで頂けるとは夢にも思いませんでした。発表内容は自分がアーキテクトとしてあるべき姿と言う事を過去を振り返りながら綴った自分語りで、内容を詰め込みすぎて時間が足りずに話しきれなかったのと合わせて、重ね重ねお恥ずかしい限りです。様々な方に何らかの影響が与えられたのであれば幸いです。ありがとうございました。
スポンサーセッション部門賞
「DMMのビッグデータ分析のご紹介 ~Sparkによるリアルタイムレコメンド~」
田中 裕一氏 / 加嵜 長門氏(DMM.comラボ)
田中氏からのコメント
このたびはスポンサーセッション部門賞に選んでいただきありがとうございました。
今回、加嵜と共にApache Sparkを使ってのレコメンドを作っていったお話をさせていただきました。新しい技術を試すのはエンジニアとしてとても楽しい事ではありますが、中々ドキュメントが整っていなかったり、事業に結びつけ辛かったりと苦労も多いかと思います。今回セッションにお越し頂いた方々に「こんなハマりどころがあるよ」「こんな使い方ができるよ」と言った、少しの「持ち帰り」があったならと思います。
沢山の方に後押ししていただき、この賞を頂く事が出来ました。今後もDMMらしく「いい意味で何でもあり」の精神で色々な事にチャレンジして行き、エンジニアらしい形でお返し出来ればと思います。ありがとうございました。
加嵜氏からのコメント
この度は、スポンサーセッション部門賞に選出いただきありがとうございました。
今回、DMMのビッグデータ分析のご紹介のなかで、私は特にSpark GraphXによるグラフ処理について発表させていただきました。今回の発表の機会をくださったデブサミスタッフの方々、発表の準備を支えていただいた方々、当日発表を聞きに来ていただいた方々に、心から感謝いたします。
Spark GraphXについてはまだまだ日本語の情報が少なく、その魅力を伝えていきたいという想いで発表していましたので、発表後に「自社での挑戦、導入の足がかりになりました」といったフィードバックもいただき、大変嬉しく思いました。一方で、「前提知識がないと難しい内容」という声も多く頂いたので、さらに内容をブラッシュアップして、継続的に情報発信をしていきたいと思います。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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