日本IBMは11月7日に記者発表会を開き、IBM PureApplication SystemにIBM Bluemixを組み込んだプライベートクラウド向けアプライアンス製品「IBM Bluemix Local System」を同日に提供開始したことを発表した。ユーザーは、IBM独自製品を使って構築された従来システムとIBM Bluemixのサービスとを連携させるための確実な環境を得られる。価格は個別見積もり。
日本IBM、「IBM Bluemix Local System」を提供開始、PureApplicationにBluemixを組み込んだプライベートクラウド向けアプライアンス製品
IBM PureApplication System(以下、PureApplication System)は、WebSphere Application Server、DB2といったIBM製品で構成されたPaaS環境を、オンプレミスで提供するアプライアンス製品。一方、IBM Bluemix(以下、Bluemix)は、OSSのPaaS基盤「CloudFoundry」をベースに開発されているクラウド上のPaaSである。PureApplication SystemにBluemixを組み込んだIBM Bluemix Local System(以下、Bluemix Local System)は、PureApplication System上で稼働するシステムとBluemixの140を超えるサービスやAPIの一部を、同製品内で容易に連携させることができる。
Bluemix Local Systemを採用するメリットについて、日本IBM 取締役専務執行役員 IBMクラウド事業本部長 三澤智光氏は「IBM独自製品で構築された従来システムとPaaSを組み合わせる場合に、Bluemix Local Systemであれば従来システムを載せるだけで短時間で失敗なく完了する」ことを挙げる。また、外部に持ち出せないデータを抱えている従来システムで、全てではないがオンプレミスでBluemixのサービスやAPIを使えることも、同社ではメリットの1つに挙げている。
Bluemix Local Systemモデルは次表のとおり。価格は個別見積もり。
モデル名 |
W3500 iSCSIモデル (コスト最適化エントリーモデル) |
W3550 Flashモデル (高パフォーマンスモデル) |
|
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計算ノード | CPU | 3.2GHz Broadwell 16core | 3.2GHz Broadwell 16core |
コア数(ノード数) | 32~320(2~20ノード) | 32~448(2~28ノード) | |
メモリ | 32GB/core(ノード当たり 512GB) | 48GB/core(ノード当たり 768GB) | |
ネットワークインタフェース | 4 x 10GB Ethernet Hardware iSCSI | 4 x 10GB Ethernet 2 x 16GB Fiber Channel | |
ストレージ | コントローラ |
V7000コントローラ・ユニット1台 ・8 x 10GB Ethernet |
SVC Gen 2(Dual Controllers) ・8 x 10GB Ethernet ・24 x 16GB Fiber Channel |
容量 | 24 x 1.2TB HDD, 1spare、24TB(RAID 5ベース利用可能容量) | Flash System 900 / 25TB(RAID5ベース利用可能容量) | |
拡張性 |
ラック内:25TB x 3 まで 外部拡張ストレージ:17台まで |
ラック内:50TB x 3まで | |
ネットワーク | TOR | G8296 TOR 10GB Ethernet x 2台 | G8272 TOR 10GB Ethernet x 2台 |
内部ネットワーク | 8052 1GB Ethernet Internal x 2台(管理用ネットワーク) |
EN4093R 10GB Ethernet x 4台 FC5022 16GB Fiber Channel x 4台 |
【関連リンク】
・IBM Bluemix Local Systemホームページ
・IBM Bluemix Local System資料
・日本IBM
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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