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Amazon EC2のイベント対応を楽にするためのアイデアと「Design for Failure」の考え方

AWSの深いところ見せちゃいます! by AWSクラウドサポートエンジニア 第5回

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目次

メンテナンスの改善

 最後に、AWSでのメンテナンス方法の改善についても少し、ご紹介をさせてください。

 Netflix社の記事で触れられている2014年のEC2インスタンスに対する再起動を伴うメンテナンスは、「EC2インスタンスの10%以下」という規模ではありましたが、それでもAWSサポートにはたくさんのお問い合わせを頂きました。

 そして、続く翌2015年の3月、再びXen Security Announcementで公開予定となっていたセキュリティアップデートのため、EC2インスタンス全体の10%以下が対象となるメンテナンスリブートがスケジュールされます。

 しかし、AWSでは前年のメンテナンスで発生したお客様への影響も踏まえて、メンテナンススケジュール公開後もメンテナンス方法の改善を継続しておりました。この結果、メンテナンス情報公開後すぐに多くのEC2インスタンスではライブアップデートでの対応が可能であることを確認し、ライブアップデートで対応が可能なEC2インスタンスではスケジュールされていたイベントがキャンセルとなりました。これにより、最終的にリブートが必要となったのは全体の0.1%未満のAmazon EC2インスタンスに留まりました。

 スケジュールされたイベントがキャンセルされる、という状況は発生してしまったものの、わずか半年で大きくメンテナンス対応が「楽になった」ことがお分かりいただける事例かと思います。

 AWSではセキュリティを最優先事項として考えており、セキュリティに関する対応のために緊急でのメンテナンスが発生することもあります。

 上記の例のように日々メンテナンスの影響を抑えるべくAWSでも改善を継続していますが、いざという時に慌てずに済ませられるよう、ぜひ日頃からイベント時の対応を検討しておいてください。

まとめ

 ということで、本稿ではEC2インスタンスにおけるイベントとその対応方法、そしてイベント対応を楽にするためのアイデアについてご紹介させていただきました。その性質上EC2インスタンスのイベントは回避できないものであり、ユーザー視点では事前に対応方法を検討していただくことがとても重要になります。もしご自身で実際にEC2インスタンスを利用しているシステムを運用されている場合には、ぜひこれを機にイベント時の対応を見直していただき、その中で本記事の内容が検討の一助となれば幸いです。

 また、AWSとしても新サービスの提供やメンテナンス方法の改善により、日々利用しやすいサービスとなるよう改善を行っています。AWSのサービスリリースやアップデートの速度はとても早く、今回ご紹介したようなイベント通知や対応のためのサービスに限っても年々充実しています。ぜひ今後もAWSのイノベーションに注目いただき、新しい機能を積極的に取り入れて、更なる運用の改善につなげてみてください。その際、ご不明な点があればぜひAWSサポートにもお問い合わせいただければ幸いです。

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