Astralは12月16日、Rust製のPython型チェッカー「ty」のベータ版をリリースしたことを発表した。
tyは、mypy、Pyright、Pylanceの代替となるツールで、言語サーバーを動かすためにゼロから設計されている高速のPython型チェッカー。Pythonパッケージマネージャーのuvをはじめとする、Python向け開発ツールの提供で知られるAstral社が開発した。
tyはキャッシュなしの状態でmypyやPyrightより一貫して10~60倍高速である点が特徴。tyのアーキテクチャ全体は「インクリメンタリティ」を基盤として構築され、ユーザーがファイルを編集したり個々の関数を変更したりする際に、必要な計算だけを選択的に再実行することで高速化を実現している。
tyは、uv tool install ty@latestの実行またはVS Code拡張機能でインストール可能。ty言語サーバーは、最新の言語サーバーに期待されるすべての機能(定義へのジャンプ、シンボルリネーム、自動補完、自動インポート、セマンティック構文ハイライト、インレイヒントなど)をサポートし、Language Server Protocolを実装する任意のエディターで動作する。
詳細はブログポストより確認できる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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