GMOプライム・ストラテジーは10月15日、WordPress専用OS「KUSANAGI」の企業向け新エディション「KUSANAGI Enterprise Edition byGMO」の提供を開始した。主な機能は、OS・ミドルウェアの自動アップデート、サイトを停止しないバージョンアップ、マルウェア対策。サポートサービスも標準で付属し、WordPressサイトのセキュリティ運用を自動化・省力化する。料金は1サーバーあたり月額約5万円(税別)で、主要クラウドマーケットプレイスと国内ホスティング事業者を通じて提供する。

開発の背景には攻撃の高速化がある。Mandiantの調査によると、脆弱性の公開から悪用までの平均期間は、2018~2019年の63日から2023年には5日に縮まった。「M-Trends 2026」では推定マイナス7日とされている。国内上場企業が採用するCMSのTOP10合計のうち、WordPressは約84%を占める。一方、企業ではセキュリティ人材の不足や運用の属人化が課題になっている。
主なセキュリティ機能は次のとおり。
- KUSANAGIやOSの更新パッケージを自動適用する自動アップデート(スケジューラーで時間指定が可能)
- nginx/PHPのメジャーバージョンアップをサイトを止めずに実行する「SafeUpgrade」
- WordPress向けに負荷を抑えたマルウェアスキャンの毎日自動実行
- ファイル改ざんや不正ログインのリスクを検知するセキュリティ監査
- IP制限・Basic認証の設定
- 複数サーバーのセキュリティ状態や更新状況を一元管理する無償ツール「KUSANAGI Portal」
サポートは利用者ポータルで24時間365日受け付け、営業日の9:00~17:00に日本語・英語で対応する。対応OSのサポート終了(EOL)まで、nginxやPHPなど各種モジュールのアップデートを保証する。最新版WordPressの動作保証も含まれる。
AIを活用した運用支援として、WordPress用のAIアシストプラグインを同梱する。プラグインやサーバーの状態をAIに相談でき、MCP接続にも対応している。KUSANAGIコマンドの結果はJSONで出力できる。今後は、アクセスログやエラーログをAIで解析する支援機能の提供も予定している。
料金の月額約5万円(約330米ドル)は、1か月(720時間)連続稼働した場合のライセンス料とサポート料の合計。クラウドの利用料金は別途かかる。ライセンスは1サーバーにつき1つで、CPUコア数による追加課金はない。契約形態は時間従量課金制と月額課金制から選べる。対応OSはAlmaLinux OS 9とRed Hat Enterprise Linux 9で、後者を利用する場合は別途相談が必要となる。
提供先は、AWS、Microsoft Azure、Google Cloudの各マーケットプレイスと、国内ホスティング事業者の「ConoHa VPS byGMO」である。いずれも1か月間の無料トライアルがある。ConoHa VPS byGMOでは、製品紹介サイトから申し込むと、トライアル期間中のVPS利用料金も無料となる。国内ホスティング事業者は今後順次拡大する予定。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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