Zabbixは、オープンソースのエンタープライズ向け統合監視ソフトウェア「Zabbix」の最新の長期サポート(LTS)バージョン「Zabbix 8.0 LTS」を11月5日にリリースした。新たにOpenTelemetryにネイティブ対応したほか、複合イベント処理機能でイベント管理を強化し、AIエージェントを接続できる公式MCPサーバーを提供する。これらにより、インフラからアプリケーションまでを対象とする統合オブザーバビリティへの対応を強化している。
OpenTelemetryへの対応により、従来のインフラ監視のデータに加えて、アプリケーションのテレメトリデータも収集・分析できるようになった。メトリクス、トレース、ログを一つのプラットフォームで収集・管理できる。そのため、アプリケーションのパフォーマンスと、それを支えるインフラの稼働状況を関連付けて把握・分析できる。パフォーマンス問題を効率的に調査できるほか、複数の独立した監視ツールへの依存を減らし、監視環境の統合にもつながるという。
イベント管理では、監視対象の拡大に伴うイベント数の増加に対応するため、複合イベント処理(Complex Event Processing)機能を導入した。これにより、イベントのフィルタリング、相関分析、グループ化、優先順位付けをより効果的に行える。不要なアラートを削減し、重要な障害への対応に集中できるようにする。
Zabbix公式のMCP(Model Context Protocol)サーバーを利用すると、任意のAIエージェントをZabbix環境に直接接続できる。MCPサーバーは、既存のユーザー権限やユーザーの役割に基づいて、監視データへの安全なアクセスを提供する。AIエージェントを活用して、監視データやイベント履歴の分析、障害管理、不要なアラートの削減、障害原因の特定を行える。
このほか、パフォーマンスとスケーラビリティを向上させ、監視対象の大規模化やデータ量の増加への対応を強化した。
【関連記事】
・Amazon ECS、コンソールでリアルタイムのデプロイオブザーバビリティを提供開始
・New Relic、AI時代の「ビジネスオブザーバビリティ」戦略と技術支援体制を発表
・ClickHouse日本法人設立──AIデータ基盤とLLMオブザーバビリティ基盤「Langfuse」を国内提供開始
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営する開発者のための情報メディアです。日々の開発に取り組むエンジニアやテクノロジーを学びたい方に向けて、プログラミングやAI活用、開発ツール、エンジニアの学びとキャリアに関する記事をお届けしています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
